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8月25日(金):リスキリングの前にアップスキリングを

今週の日経ビジネスの特集は「リスキリング」についてでした。

リスキリングの必要性はこれまでも言われてきた通りですが、岸田首相がそこに言及して旗振りをしたことで、よりクローズアップをされた状態です。

日経ビジネスのなかでも触れていたことですが、スキルアップを一口にしてリスキリングと括ってしまうケースも見られますが、その内容によって以下のように区分けができます。

・リスキリング
異なる職務に就くために企業が社員に新しいスキルを習得させること

・アップスキリング
企業が社員に現職のステップアップにつながるスキルを習得させること

・アウトスキリング
解雇の可能性がある社員に企業が社外の就職に役立つスキルの習得を支援すること

・リカレント教育
仕事のスキルに限らず共用など人生を豊かにする学び直し

私たちフィットネス業界でいえば、まずはアップスキリングが重要で、それがあるだけで顧客創造ができ、現場の優秀なトレーナーは間違いなく価値創造の源泉です。

反対に現場に良いトレーナーがいないと、これはハード中心の外形的なモデルで勝負するしかなくなります。

リソース・ベースド・ビュー(RBV)の考え方からも言える通り、現場力(オペレーション力)が戦略にとっての幅や深さにつながり、相互は密接に関係しあうからです。

一方、専門性だけに捉われたトレーナーでは現状の延長線上でしか事業が進まないのも事実でしょう。

そこで必要になってくるのは事業を構想するための戦略的な視点、フレームワークです。

トレーナーとしての専門性と戦略的な観点の双方を有していると、マーケットのニーズと専門性をどう紐づけるか、その機会が見えてくるからです。

そうした意味でフィットネス業界では専門性とビジネス力、そして人間力を備えたトレーナーこそが求められる人材像だといえるので、アップスキリングから始まり、そこからマーケティング視点をもったビジネス力へとつなげていくのがベターだろうと思っています。

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