7月3日(月):趣味の有無と健康度
東洋経済オンラインには著書に『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』、『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方』を持つ医学博士の池谷敏郎さんのコラムがあります。
そのなかで先般は「趣味の有無」によって健康度の差が生じる旨にフォーカスをしており、東京医科歯科大学などの調査をもとに「多趣味の高齢者ほど、死亡リスクが低くなる」との結果を示していました。
具体的には趣味がない人の死亡リスクを「1.0」としたときに、趣味が2つある人は死亡リスクが「0.9」に、趣味が4つなら「0.74」、趣味が6つ以上なら「0.61」といった具合です。
なお趣味と死亡リスクとの関連では、ストレスによる動脈硬化、それによる心臓への負担、心不全のリスクの有無との観点です。
現代人はストレスとは無縁でいることができないので、いかにストレスと上手く付き合うかがポイントで、趣味は副交感神経優位にしてくれることからストレスによって血圧や心拍数が上がっても、それを落ち着かせやすい面があります。
同コラムでは「趣味を楽しむコツ」が3つ挙げられており、「上手くやろうとせずに楽しむ」こと、「世間体や人目を気にしない」こと、「夫婦、パートナー同士で共有できる趣味もおすすめ」とのことでした。
1つ目と2つ目は、あくまでもリフレッシュのための趣味であるから、気負ったり頑張りすぎるとそれが逆にストレスになっても本末転倒なので「ゆるく」やりましょうね、という話です。
そして3つ目は自分一人だけで趣味を楽しんで家族に顰蹙を買っては別なストレスを抱え込むことになるので、夫婦円満で楽しめるような趣味を持つことをおススメしています。
いずれにも共通するのはストレスにならないように、ゆるく、楽しく、円満にとの観点は頷けるものがありますね。
年齢を重ねた先での趣味についていえば、その昔に大前研一さんが触れていた観点が自分ではしっくりきています。
それは「一人で楽しめること」と「誰かと一緒に楽しむこと」の軸、そして「屋外で楽しめること」と「屋内でできること」の軸での掛け合わせによる以下の4通りです。
・1人で屋内にて楽しめるもの
・1人で屋外にて楽しめるもの
・誰かと屋内にて楽しめるもの
・誰かと屋外にて楽しめるもの
この4つに自分を当てはめてみると、次のような感じでしょうか。
・1人で屋内にて楽しめるもの
読書、筋トレ、映画鑑賞※、ゲーム※、ガンプラ作り、サッカー観戦(録画)
・1人で屋外にて楽しめるもの
サッカーのスタジアム観戦※、フィールドワーク、ランニング&サイクリング、カレー屋めぐり※
※は1人でもできるし、誰かと一緒にすることもあるもの
・誰かと屋内にて楽しめるもの
ボーリング、卓球、お茶(お点前)、映画鑑賞、ゲーム
・誰かと屋外にて楽しめるもの
キャンプ、BBQ、ハイキング、旅行、史跡めぐり、フットサル
それぞれのゾーンで5個ずつ、計20個ぐらいあれば年齢を重ねた先でも多方面に楽しみが広がっていく気がします。
老後になっていきなり何かを始めようと思っても難しいでしょうから、ゆるく楽しみながら色んなことに手を出してみるのが良いんじゃないかと思っています。