見出し画像

10月29日(土):新しい循環のカタチへ

この数日はスポーツブランド「ザ・ノース・フェイス」などを販売するゴールドウィンのリセールサービスに触れていましたが、本日あたりで一区切りの予定です。

前述した子供服を顧客から回収して中古商品として再販売するサービス「GREEN BATON(グリーンバトン)」では回収にあたってアイテムに応じた500円~2,000円の商品券(クーポン)を発行しています。

これは即座に同店で使用可能な商品券だから、実質的には買い取りと同様だと思います。

環境配慮として廃棄される衣服を減らし、回収率を引き上げるのだとすれば、やはり商品購入時の意識づけが重要でしょう。

もっとも分かりやすい形としては新品の商品購入時に目安となる買い取り価格の幅をユーザーに明示していくことですね。

例えば5,000円の服を購入して1,000円で回収をしてもらえることがわかっていれば実質的には4,000円の費用負担だから、ユーザーも新商品が買いやすくなると同時に回収も意識づけされます。

今回のような子供服の場合、早ければ1年で着ることができなくなってしまうし、どんなに長くても2年使うのが精いっぱいです。

だから1年以内で回収する場合の買取り価格と2年以内の買い取り価格のような2段階での設定をしてもよいかもしれません。

トレンドを追わないベーシックなデザインであれば、1年経っても「時代遅れ」になるような情緒的価値の毀損は起きないし、一定の品質を伴うブランドであれば機能的にも十分に次の使用に耐えられるはずですからね。

本当に循環型を目指すということであれば、従来のような単発の売上重視から見るべき指標を変えていく必要もあるだろうと感じます。

1つの商品をどれだけ長く循環をさせられたのか、また1つの商品からどれだけ繰り返しの売上につなげられたのかなど、いち商品あたりのLTVを最大化することはひとつでしょうか。

方向性を変えるということは、それに伴って価値観や尺度を変えることでもあるはずです。

スポーツ・アウトドアブランドを起点にリセールが広がるなかで、新しい循環モデルやマネジメントが生まれていけば良いなと思っています。


宜しければサポートお願い致します!