7月29日(月):地域コミュニティの成否は「場」+「運用」
昨日は7月25日に開業した商業施設「ゆめが丘ソラトス」(相鉄線のゆめが丘駅)のことに触れました。
ゆめが丘ソラトスはローカルライフを標榜して施設内にシェアキッチンや交流スペースなど、地域の方々が集えるコミュニティスペースを複数盛り込んでいるのが大きな特徴です。
地域のシンボリックな場所に開かれた空間があって、住民が様々なことに活用できる自由度があれば、地域に関連した様々な人や、コトを呼び込むことができます。
そうした自由度の高い空間、余白をあえてつくっていくことで、そこに関係性としてのコミュニティが生まれるわけですね。
だから、まずは「場をつくる」ことが大きなきっかけになるのですが、それだけでは不十分な面もあります。
場所や設備といったハードな要素を整えることのうえに、それをどのように活用していくのかといった運営面のソフトがカギを握ります。
古くはニュータウンのようなエリア、そして団地にも「●●プラザ」や「●●スペース」といった呼称で、コミュニティを意図した場が設けられていました。
ただ、それらの多くが十分に機能を発揮できていたかといえば、決してそうではなかったと思います。
また現在でも市役所や区役所には「多目的室」のような場もありますが、運用の自由度は低くて開かれた形とは言い難いですね。
公共施設なので「公益」を意図するのはわかりますが、その公益の定義があいまいで明らかに地域にとってプラスなことであっても「前例がないから」といった理由で使用の許可が得られないこともありました。
そのため場があるのは大事ですが、それはスタートラインに過ぎません。
場をフル活用してコミュニティを発展させていけるかどうかの成否はソフト面にあり、運用までのデザインと実行がポイントになると思っています。
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