4月28日(木):計測から身体へのアプローチ
昨日は歩行にフォーカスした事例を取り上げながら、デジタル技術の活用によって測定や分析が容易になり、これまでアナログで属人的にやっていたことをサービス化しやすくなったほか、より多くの企業がそれを担えるようになっていく、といったことを記しました。
本日はこれに関連した話をもう少しばかり。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは昨日の4月27日、3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT 2」を活用した新サービス「ZOZOFIT」を発表しました。
こちらはZOZOSUIT 2を着用してスマートフォンのカメラで撮影した計測結果を元に身体の3Dモデルを生成してトレーニングの成果を可視化するものです。
また専用アプリでは過去のデータを蓄積して現在と比較したり、数値データをグラフにできるほか、トレーナーとデータをシェアすることもできるそうです。
ZOZOはサービスのリリースにあたり、体重や体脂肪率などの数値だけだと見落とされがちな小さな体型変化を拾いあげ、楽しく効率的なトレーニングにつなげて継続を支援したい、と意図を説明しています。
まずは米国で夏からサービスを開始して、日本での展開は「今後検討していく」とされており、いずれは体型変化だけではなく、心拍や運動強度といった情報を取り込み、それらのデータを元にシミュレーションを行うアルゴリズムを開発する考えも示唆しています。
ZOZOSUITは一時話題になったからご存知の方も多いでしょうが、ZOZOはその後も計測の領域を広げていて、今ではZOZOMATというサービスも展開中です。
このマットはシューズをネットで購入する時のサイズに関する不安を解消するべく、足を3D計測できるサービスですね。
具体的には足の形を高精度で3Dデータ化し、足の長さだけではなく、足幅、甲の高さなどをミリ単位で計測して、おすすめのサイズを提案する形になっています。
昨日や本日の事例からもわかるように計測やトラッキングというのは身体へのアプローチとは親和性が高いものです。
それだけにテクノロジーの側から身体へのアプローチに入ってくるのは、半ば必然だと思います。
だからこそトレーナーもそうした点を念頭に置きながら、積極的な活用を模索していくと良いですね。
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