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6月10日(土):生涯スポーツの設計思想

このところはシニア関連の話をしていて、高齢者向けカラオケ機器「DKエルダーシステム」、高齢者のフレイル(虚弱)予防としての「eスポーツ」、ウォーキングサッカーやラージボールの卓球などの「生涯スポーツ」などに触れてきました。

昨日も記しましたが従来のルールにちょっとした制約を加えたり、少し道具を変更するだけで、こうして年齢や性別などの体力差を埋めて、皆が楽しめるようになる生涯スポーツは面白いですね。

我が家でもよく家族で卓球をやりますが、親子対決や夫婦対決、孫対祖父母など、3世代が入り乱れて楽しめるし、時に真剣勝負も成立します。

また先月には家族でパークゴルフ(グラウンドゴルフとほぼ同じ)をする機会があり、その時もハンデなしで親子で18コースを回ることができました。

全力で頑張るスポーツの魅力は論をまたないですが、こうしてゆるやかに楽しめる場がたくさんあることも大切だろうと思います。

最近は誰でも楽しめるようにアレンジしたニュースポーツが増えていますが、その観点を以下にまとめてみました。

・走らないようにする

・コート(競技スペース)を狭くする

・プレイヤー同士の接触なし

・スピード感を引き下げる

・モノを扱いにくくする

・道具を変える(大きく・小さく・重く・軽くなど)

ざっとこんな感じでしょうか。

「コートを狭く」したり「走らない」ようにすることで強度は下がり、体力の有無が問われなくなるし、「スピード」も引き下げることでプレイヤーの裾野が広がります。

また「接触がない」ことで対格差も無効化されますね。

ニュースポーツのベビーバスケやハンドソープボールに共通する要素が「モノを扱いにくくする」点で、従来のスポーツとは違った「共通の難しさ」が生じることで、皆がフラットに楽しむ要素が出てきます。

その他、何らかのツールを用いるスポーツでは「道具を変える」ことによって、熟練者と初めてやる人との「スキル差」を埋めていくことにつながります。

ざっとこんな感じでしょうか。

サッカーなどは年齢を重ねて昔のように走れなくなってしまったので、やらなくなってしまったという人も少なくありません。

この「走れなくなってしまった」を裏返して「走らなくてもよい」にしたのが「ウォーキングサッカー」や「500歩サッカー」であるように、「できなくなってしまう理由」やはじめての方、ハンデのある方が「参加しにくい理由」を裏返して取り除いていく観点を持てば、多くの人が楽しめるスポーツへ仕立て直すことができるのだと思います。

機会があれば、ぜひ皆様も「ニュースポーツ」や「ゆるスポーツ」など、誰でも参加できる「生涯スポーツ」を楽しんでみてください!

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