小学生のサッカー戦術#9 高速でお尻を振る
8人制サッカーの戦術について、小学生にも分かるように紹介していきます。(小学生の息子たちへの説明も兼ねて。)戦術を考えることは未来を考えること。
前回は、三角形のお尻はパスが回りやすいという話でした。今回は、お尻を振る話です。
センターに集まるお尻
センターに集まるお尻について考えてみましょう。
センターに集まるお尻とは、
こんなかたちです。
前回の話に出てきた、三角形のお尻もありますね。
これらのお尻は、センターに集まっています。センターに集まる理由はわかりますか?
そう。「センターが大切」だからです。分からない人は下の記事を見て。
でも、センターに集まっていると、サイドから攻撃されたらどうするのでしょう。
お尻をふる
サイドからの攻撃には、お尻をふってたいおうします。
上の図のように、お尻がボールの方へよっているのが分かりますね。
サイドにボールがあるときは、そのままのお尻のかたちでボールの方へよっていきます。
ディフェンスは、お互いをカバーしあえる距離にいることが大切なので、くっついていきます。
カバーするって、分からない人もいるかもしれないので説明します。
図のように、サイドから青チームの選手がドリブルをしています。
赤チームのサイドのバックがかわされてしまいました。そこで、センターにいたバックの選手が、ボールをとりにいきます。
この動きをカバーといいます。カバーは遠いとできません。
だから、バックはボールのあるサイドへよっていくのです。
お尻をふると穴があく
お尻をふると穴があきます。
お尻には、もう穴があいてるじゃないか!
それはそうなんですが、その穴ではないんです。
穴とは、人がいない場所といういみです。
上の図の黄色い場所に、人がいないのがわかります。黄色いので、くさそうですね。
サイドにボールがあるときは、バックはそのサイドによります。すると反対側には人がいなくなります。これは、あたりまえだけど大切なことです。
あなたが青チームのとき、サイドによってきた相手のお尻を攻めるなら、反対のサイドがねらい目だと分かりますね。
上の図のように、青チームが反対のサイドへパスをおくりました。こういうパスをサイドチェンジと呼びます。
サイドチェンジされたとき、赤チームはどうしたらよいでしょう?
高速お尻ふり
サイドチェンジをされたとき、そのチームのお尻の真価がとわれます。
サイドチェンジにたいしては、このように、ボールと同じ速度でお尻をふれば、かんたんです。
いや、嘘です。かんたんではないです。
みんなが一生懸命に走らなければいけません。
では、みんなが走らないとどうなるでしょう?
上のように、お尻のかたちがくずれてしまいました。
お尻のかたちがくずれたことで、緑の部分に穴ができたのがわかりますか?
この緑の部分に青チームが走りこめばチャンスです。また、ジグザグの矢印のようにドリブルで1人かわされても、カバーがまにあいません。
サイドチェンジをすると、このようにお尻に穴があくことがあります。
バックが、センターに固まって、かたちを崩さずにサイドへよるチームには、サイドチェンジをねらってください。
それでも、高速でお尻をふれるチームは、とてもよく走る、強いチームだと思います。
ディフェンスはみんなで
最後に、お尻をふりすぎてしまうと。
上のように、あんまりにもサイドへお尻をふってしまうと、一番守らなくてはいけないゴール前に人がいなくなってしまいます。
こんなときは、どうすればいいでしょう?
ディフェンスは、バックだけのしごとではありません。
こんなふうにサイドハーフの選手が「センターが大切」をわかっていれば、誰もいなくなったセンターにもどることもできます。
また、相手のマークについていると、お尻のふりについていけなくて、穴があいてしまうこともあります。
そんなときも、
センターハーフが危ないところにもどってもいいでしょう。
こんな動きができると、一つのチームという感じがします。
味方の動きを予想して、空いてしまう穴をうめる、そんなこともできると覚えておいてください。
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