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65 時間はゆっくりと流れていて欲しい

忙しいときって時間があっという間に過ぎている感覚がありませんか?もしくは、すごく楽しい時も、時間が過ぎるのはあっという間に感じませんか?

逆に、手持ち無沙汰な時間、苦痛に感じる時間というのは時間が経つのが遅く感じますよね?

なんでこの現象が起こるのか、わたしには皆目見当がつかないのですが、今回のお話はここではなくて、そもそもの時間の流れについて感じることがあります。

それは、時間が早く過ぎ去ってしまうってなんだかもったいないなって思うんです。

ただのケチんぼ精神なのですかね。

でも、わたしはもったいないと感じると同時に、ゆっくり流れる時間に癒しすら感じています。

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人間として生きる以上、人生で生きられる時間って大体決められていると思います。さらに健康で過ごせる時間ともなるとだいたい60〜70歳くらいでしょうか。

この60〜70年間を短いと思うか、長いと思うかは一旦置いておいて、その決められた人生の時間が早く過ぎてしまうと、あっという間に死に近づいていく、みたいな感覚になってしまうんですよね。

もちろん、人生を生きていれば楽しいことばかりではないと思います。ひょっとしなくても人生の時間は楽しいこと以上に苦しいことが多いと思うので、そんなに長く生きてもなあ、みたいな考え方はあります。

なので、たとえ一生が短くとも派手に散っていく人生が良いじゃんっていう人の気持ちもわかります。自分のやりたいことに思いっきり打ち込んで、成果を残して消えていく人生もとても美しいと思うからです。

時間の感じ方は人それぞれですし、時間に対する価値観も人それぞれですもんね。

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ただ、わたしの中には確かなことがあって、

時間の流れをゆっくり感じている時は、なぜか時間というものを大切にしている気がするのです。

世に溢れているビジネス本なんかを読むと、時間を大切にしたいのならば、積極的に予定を入れて、自分のための時間を最大限に使うと良い。そうすると、人生が充実して、有意義に時間を使っている気がして、時間を大切にできるよ。

そんな声が聞こえてきそうですね。

でも、わたしは何かが引っかかる。

わたしの中の変な感性が、時間がゆっくり流れることを望むのです。

なんというか、時間がゆっくり流れていると、生きているって感じがするんですよね。時の流れとともに、わたしも時間の流れに乗っているような気がする。

何かに熱中して、時間の流れを意識しなくなると、この状態にはなれない。

少しでも早く流れて欲しくない。たとえ苦痛に感じることであっても、わたしは時間を永く感じたいのかもしれない。

暇に感じるのでもなく、ただ生きていると感じる時間。

自分でもちょっと変わってるなあって思います。

ひょっとすると、わたしは何もしない時間が一番好きなのかもしれない。


雪白真冬

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