68 限りあるから美しいのか
昨日、FNSの27時間テレビを見ていました。
わたしが普段好きなバラエティ番組がずーっと放送されていたので、一日の合間合間にちょこちょこ見ていました。
特に熱中して見ていたのはフィナーレ企画、高校生のダンスチームの一番を決める大会です。
テーマはダンススキルと、会場を笑顔にさせられるか。
27時間テレビらしい、面白い趣旨の企画だと思いました。
わたしはダンス経験がまっったくないので、ダンスのことについては何もわかりません。上手い人のダンスを見ると、キレがすごくてかっこいいなあ。くらいの反応です。
ですが、高校生が主役ということで、なんだか惹きつけられ、最初から最後までじっくり見ていました。
みなさん本当にダンスが上手で、ダンスが全くわからないわたしでさえも、テレビの前で釘つけになるくらい楽しませていただきました。
ここでお話ししたいのは結果のことではありません。
なぜ、これまで高校生の子達がやることに惹きつけられるのか、です。
ダンス企画を見ていても、高校3年間の青春をかけて、仲間と必死に取り組む様子が映し出されていました。
もちろん大会なので、そこに結果が存在します。優勝するチームもあれば、悔しい思いをするチームもあります。そこで、必死に頑張ってきた子達が泣きじゃくっている姿を見ていると、テレビの前の私も目をうるうるさせていくわけです。
青春の3年間の結晶。言葉で表すとなぜか陳腐になってしまう。これはダンス企画だけではなく、あらゆる高校生大会に言えることなのかもしれません。
甲子園とか、高校生サッカー選手権とか、部活動を中心とした大会。
どうしてこんなに心を揺さぶられるのか。
わたしがダンス大会を見て思ったのは、そこに限りがあるからなんだな、ということ。
限りあるから、美しいのだ。
高校を卒業すると、みんなそれぞれの進路に違いが出てきます。社会人、大学生、専門学校生など、いろんな進路に進んでいくと思います。
なので、高校生の大会というのは、3年間の全てをそこにぶつけられるのだと思います。
みんな勝つために必死になって、全力を尽くす。
最後の大会がおわれば、そこで終わり。
なので、あんなにも必死に頑張る姿が美しいのですね。
27時間テレビのダンス大会では、順位がつけられていましたが、わたしにはすべての高校生の子が美しかったです。
それほどまでに魅せられていました。
大人になってしまうと、仲間とともに限りある時間の中でここまで頑張れることってほとんどないですもんね。
なので、とても感動してしまいました。
みなさん本当にお疲れ様です。
❄︎❄︎❄︎
この限りあるから美しい、というのは他のことでもよく言われている気がします。
一番有名なのは花かな?
花が美しいのは枯れてしまうからである。
たしかこんな感じ。誰が言ったのかも知りません。
もしかしたら、人の一生も似たようなものがあるのかもしれない。
普段は自分の人生が無限のように感じてしまうけど、人生は絶対的に有限で、そこに必ず終わりが訪れる。
小説やドラマなどで、余命宣告された人の物語などは、なぜか人の心を打ちます。
「ディアファミリー」もそうだったな。
これも、限りあるから美しいのかな。
聞こえ方によってはかなり不謹慎に聞こえるかもしれません。すみません。
でも、人生に必ず終わりは訪れるから。
それがかなり先なのか。突然訪れるのかはわからない。
限りある時間をどれだけ意識できるのだろうか。
わたしも、そんな風に美しいと思える存在になれるだろうか。
雪白真冬
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