元消防士がITエンジニアとしてフルリモートワーク・フルフレックス制度へ適応していく中で回避してきた落とし穴
フルリモート・フルフレックスとは
フルリモートとは、従業員が完全にリモートで働くことを意味します。オフィスに出勤する必要がなく、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、どこでも仕事ができる柔軟性があります。
フルフレックスは、勤務時間が完全に柔軟であることを意味します。従業員は自分の生活リズムや業務の状況に合わせて、勤務時間を自由に設定できます。
前提
フルリモート・フルフレックス(以後フルフルと省略)という働き方を導入している企業が増えている昨今、軽い気持ちでフルフルを希望する方が増加している気がする(エンジニア面接の際に何故弊社を選んだかの質問に対してフルフルと答える方が多い)。
フルフルに適応するべく3年間働いた中で気づいたフルフルの落とし穴と穴を回避する方法を書いていきたいと思う。
フルリモートの落とし穴
人の目がない問題
永遠にスマホを触ってしまう、永遠にテレビを見てしまう
回避法
スマホのアプリ使用制限機能を活用
タイムロッキングコンテナなどを利用し自身の欲のコントローラーデバイス(TVのリモコン、ゲームのコントローラ(WEBアプリのコントローラもないとアプリとして機能しませんよね)、スマホなど)を使用できない状況にする
昼寝をすると想定より長く寝てしまう。(昼寝は絶対したほうが良いです)
回避法
アラームを歩かないと止められない位置に設定する
机に突っ伏して寝る(熟睡防止)
ワークライフバランスの崩壊
自宅と職場の境界が曖昧になると、仕事とプライベートの区別がつきにくくなります。結果として、過度の労働やバーンアウトを引き起こすリスクが高まることがあります。
筆者自身この落とし穴にかなりの期間陥っていました。いつでも仕事ができてしまう環境は仕事とプライベートの切り替えがうまくできず休日もあれやこれや考えてしまうし何もしないことに不安になってしまう→疲労が取れない
回避方法
仕事時間外はSlackなど仕事で使用するツールの通知off
外出する(PCは持って行かない)
残業と休日出勤はダラダラ仕事する傾向があるため基本的に残業と休日出勤はしないことをお勧めします。(休日に大枠の仕事計画を立てると休日の仕事してない不安が収まり、来週の仕事の取り掛かりも早くなるのでお勧めです)
コミュニケーションの欠如
リモートワークでは、対面でのコミュニケーションがないため、チームメンバー間での誤解や情報の伝達不足が発生しやすくなります。これはプロジェクトの遅延やチームの不和を招く可能性があります。
回避方法
Webミーティングの際には顔出しで行う
LTなどの際には出社したりして直接顔を合わせる機会を作る
孤立感と社会的孤立
オフィス環境から離れて働くことは、社会的なつながりやチームとの絆を弱める可能性があります。これにより、孤立感や孤独感が高まり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがあります。
回避方法
仕事以外でコミュニティを作る
人とコミュニケーションが取れるような趣味を作る
作業スペース問題
1Kや1LDKだと寝室かリビングに作業場を設置する必要がある。
寝室に設置すると睡眠の質が下がる。(仕事モードになってしまうため)
リビングに設置するとテレビが視覚に入る、リビングでゆっくりしたい時仕事の事が強制的に頭に入ってしまう(休めない)
回避方法
引越し(冗談抜きでこれがベスト)
部屋に本棚などで作業スペースを区切る。そんなスペースない場合は壁に机を向ける
運動不足問題
通勤しない、社内を歩かない。
回避方法
起床後外を散歩
付随効果として起床後の軽い運動を行うことで1日の集中力が上がる・朝日光を浴びると体内時計がリセットされ早寝早起きしやすい状態になる・食欲が抑制されダイエットにつながるなどがある
ジムに通う
中程度の負荷の運動後4時間は脳血流が上昇しとても集中力が上がるらしい
フルフレックスの落とし穴
時間管理の困難
勤務時間が柔軟であるため、自己管理能力が低いと効率的な時間管理が難しくなります。これにより、生産性の低下やタスクの遅延が生じる可能性があります。
回避方法
1日の流れにメリハリをつける(モーニング&ナイトルーティンをつくる。運動を習慣づける。)
チーム内の同期問題
各メンバーが異なる時間帯に働く場合、チームとしての一貫した作業時間を確保することが難しくなります。これはチームワークの効率低下やコミュニケーションの課題を引き起こすことがあります。
回避方法
フルフレックスじゃないじゃんなどのツッコミが入りそうだが、この問題を回避するにはチームメンバー内で特定の時間のみコアタイムを作るしかないと思う。(朝mtgの設定やペアプロ部屋など作る)
個人的には週の一番最初と最後のみmtgを行えばいいのではないかと思う。
過度の働き方の可能性
自分のペースで働けるため、限界を認識せずに過労に陥りやすくなることがあります。特に仕事とプライベートの境界があいまいな場合、このリスクはさらに高まります。
回避方法
あらかじめ予定を入れる。(平日はパーソナルトレーニングや英会話教室などの自己研鑽系や趣味の時間、休日は旅行の予定をあらかじめ予約する。予約し強制的に仕事をしないことがポイント)
残業しない。どうしても残業しなくてはならない場合は、残業時間の代わりに、就業時間内でもっと多くの仕事をこなすにはどうすれば良いか考える時間を作る。
効率厨になりやすい
時間効率ばかり求め、余った時間を無駄なことに使いがち(脳死状態でSNSチェックは最悪。)
回避方法
何もしない時間を取る。(瞑想でもOK。スマホは絶対に触らない。)
最後に
今回の記事では、あまり注目されないフルリモートワーク・フルフレックス制度の落とし穴(欠点)について触れました。これらの落とし穴は対策しないと深刻なもんだにつながりかねません。しかしフルフルのワークスタイルは、自分に合った働き方をすることができる点ではとても素晴らしい制度だと心から思います。テクノロジーが進歩した今だからこそできるこの働き方を噛み締め、フルフルの落とし穴に気をつけながら、明日からもまた頑張って働こうと思います!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?