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【Finnovalley 活動レポート】島根県の北に浮かぶ隠岐諸島、海士町の魅力

photo by 塚本直純

海士町の皆さんと

フィノバレー推進グループの波賀野です。
この記事では、島根県の海士町を舞台に、フィノバレーが取り組むデジタル地域通貨プロジェクトと、その過程で感じた町の魅力についてご紹介します。


海士町の玄関口 菱浦港

海士町ってどんな場所?

島根県の海士町は、隠岐諸島に位置する人口約2,300人の離島です。
この町は、豊かな自然と温かな地域コミュニティが特徴で、海や山の恵みに囲まれた暮らしが魅力です。
都市のような便利さはないものの、その代わりに、人と人とのつながりが深い暮らしを送ることができます。

海士町では、地域活性化の取り組みが盛んで、移住者を積極的に受け入れています。
IターンやUターンの人々が多く、地域の住民と協力し合いながら、観光や産業の振興を進めていることが町の活力に繋がっています。
また、移住希望者には、就職先や住まいの紹介など、町を挙げてのサポートが提供されており、安心して新しい暮らしをスタートできる環境が整っています。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が名付けた鏡ヶ浦

どうしてフィノバレーが?

そんな海士町では、高齢化等による担い手の減少や産業の縮小が課題となっています。
この課題を解決し、地域の持続可能な発展を支えるため、デジタル技術を活用した取り組みが進められています。
その一環として、海士町はデジタル地域通貨の導入に取り組んでいます。これは町の新たな挑戦です。

フィノバレーもまた、デジタル地域通貨の黎明期である2017年に、岐阜県高山地方の「さるぼぼコイン」によって、その可能性を開拓した挑戦を出発点としています。
海士町の皆さまと一緒に、このプロジェクトを通じて地域の魅力をさらに広げ、次のステップへと進むお手伝いをしたいとの強い思いを持っています。

令和6年5月に行われたデジタル地域通貨導入に関する公募型プロポーザルを経て、現在は年度内のアプリリリースを目指し、システム開発や普及促進に向けた準備を進めています。
今回は、デジタル地域通貨のPR動画撮影のため、クリエイターとともに海士町を訪れました。

町役場の吉元さん(写真右から2人目)の案内で
黄金色に輝く田を眺めながら

雄大な自然とおもてなしの心にふれて

9月から10月にかけて、海士町で行った撮影で心に深く刻まれたのは、自然の美しさと人々の温かいおもてなしでした。

島全体が深い緑に包まれ、その先に広がる海の青さとのコントラストが、まるで絵画のようでした。
カメラを向けるたびに、その景色がまるで生命を持っているかのように生き生きと映し出され、撮影チーム全員が見とれて息をのむ場面が何度もありました。

丘の上から海を望む
眺望抜群のコワーキングスペース

しかし、それ以上に私たちの心を打ったのは、海士町の皆さんの優しさでした。
ロケの合間に差し入れていただいたお茶や、笑顔で迎えてくれる島民の方々。その一つひとつが、心をそっと癒してくれるような瞬間でした。

特に驚いたのは、ある商店に立ち寄った際の出来事です。
店の奥にいたご主人が「アイスクリームをどうぞ」と、店頭に並んでいたアイスクリームを勧めてくださいました。
さらに「お金を…」とおっしゃるので、支払いのことかと思いきや、なんとご主人の手には千円札が握られていました。
「遠方からよく来たね」と、島を訪れた私たちへのお小遣いだったのです。
その思わぬ温かい心遣いに、驚きと感謝が入り混じった瞬間でした。

心に残る海士町の温かさ

海士町は自然だけでなく、人々の温かさに満ちています。これから制作する動画でも、この島の持つ特別な魅力を余すところなく伝えられるよう、さらに工夫を凝らしていきます。ぜひ完成をお楽しみに。



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