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おばさんは良く笑う

おばさんのライバルおば友は容姿の話が好きだ。本人達は、ひいき目で見ても人の顔をとやかく言える顔だちでは無い。 そう言えば、どうしてそんな話をしていたのかは知らないが、「女性は自分のことをブスだと思っている人はいない。だから女性からブスかどうかのジャッジを求められたら、必ず否定しろ」と同期の男子が後輩男子に歓迎会の酒の席でレクチャーしているのを聞いた事がある。若くして女心がわかっていた彼は、スッチーと結婚して出世した。 嘘は良くないと清廉潔白に育てられた男性諸君。正義感を出して

    • おばさんはオカマさんとも大いに笑う

      新宿3丁目職場の若い子が仕事帰りに2時間ほど付き合ってはもらえないかという。新宿を歩いていたらオカマバーの特別割引券を貰ったので行って見たいが一緒に行ってくれる人がいないそうだ。 「貴女の同期のk君なら非日常が好きそうだから付き合ってくれるんじゃない。」 「彼はメイドカフェ派なんで。オカマバーなら男性とと思って行ってくれそうな人には声をかけたんですが、皆んなああいうところには私とは一緒に行きたくないって言うんです。」 そりゃそうだ。職場の若い女の子に自分がイジられて喜ぶ姿は見

      • おばさんは良く笑う

        挨拶挨拶と言うと朝なら「お早うございます」、昼であれば「こんにちわ」、晩であれば「こんばんは」。加えて夜勤のある仕事や公務員系の「お疲れ様です」が定番。こんな日常の挨拶一つでも、おばさんは盛り上がる。 「挨拶で「おばんです」て使う?」とおばさんA子。 「まあ、あんまり使わないよね」 「でしょう。マンションで同年代ぽい人が「おばんです」って挨拶して来たの。「こんばんは」って言い返したわ。だって私も「おばんです」て言ったら何か名乗りあっている気がするじゃない」 「気にし過ぎ。でも

        • おばさんは良く笑う

          ダイエットおばさんはダイエットに詳しい。そしておばさんのダイエット上級者は自分のダイエットに哲学を持っている。 「りんごダイエットって効くの?」とおばさんA子。 「あれね。2週間でギブアップよ。りんご好きなら良いかもしれないけど1週間目でりんごの臭いも鬱とーしくなって」 「炭水化物を抜くやつはどうよ」 「あれは、結構長くやったわ。減ったし、痩せたけど、炭水化物が全く無い生活って何だかな〜と思っている時にデパ地下の特設のところで美味しそうなおにぎりに出会ってしまって。15時まで

        おばさんは良く笑う

          おばさんは良く笑う

          トムクルーズ「ねえねえちょっと聞いてくれない。心に収まりきれなくて」おばさんの会話は、こんなフレーズから始まる事が多い。 「あの英語のよく出来るチョット可愛いY子ちゃん、最近結婚したの知ってる」とおばさんA子。 「知ってる、知ってる。結婚式は身内だけだったんでしょ」 「私、彼女にたまたま更衣室で会ったらご主人の話していたから、芸能人なら誰似って聴いて見たの」 「で、誰に似てるって」 「トムクルーズ」 「トム、うっそー、うらやましい」おばさんはトムクルーズが大好きだ。 「でっし

          おばさんは良く笑う

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          「箸が転がっても可笑しいお年頃」と言われるが、いまどきの若いお嬢さんはそれ程笑わない。カフェなどでもお嬢さんたちが笑い転げるような様を見ることは少なく、ほんの少しクスクスと笑わうか、シュールに微笑む感じ。一方、おばさん集団はゲタゲタと良く笑う。「箸が転がっても笑いにするお年頃」だ。おばさんはお気楽だから良く笑うと思っている御仁もいらっしゃるかもしれない。しかし、それはおばさんワールドを知らない方の偏見だ。おばさん同志の会話の笑いの質、テクニックは想像以上に高い。広いジャンル、

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