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【DX・地方活性・地域イノベーション】三陸水産イノベーションサミット2022 DAY1 速報

三陸水産業を多様な人たちが関わり、三陸を世界一水産イノベーションが起きる地にすることを目指して開催するオンラインイベント『三陸水産イノベーションサミット』も三回目を迎えた。

11月28日(Mon)、『三陸水産イノベーションサミット 2022』DAY1スタート!
冒頭、司会進行のフィッシャーマン・ジャパン津田祐樹が「北海道から沖縄、香港、台湾、オーストラリアまで多くの視聴申し込みをいただいた。水産業への新しい多様な関わり方をご案内したい」と述べ、3日間にわたる、三陸水産イノベーションサミットDAY1の最初のプログラムはスタートした。

(一社)東の食の会 福島県浜通り地域代表 髙橋大就氏

福島県浪江町からオンラインで登壇した(一社)東の食の会 福島県浜通り地域代表 髙橋大就氏は、「最前線レポート!日本のフロンティア『浪江の鼓動』」と題して福島県浪江町の現状を報告。髙橋氏は東日本大震災直後に「東の食の会」を設立。東北の漁業・農業・食産業の価値創造に取り組んでいるが、昨年、福島県浪江町に移住した。

浪江駅前でエビを陸上養殖する<なみえび>、請戸漁師の話題など水産関連をはじめ、浪江のモビリティ、土づくりのための土壌改良と獣害対策に有効なヒトデを利用した<なみえ星降る農園>など、さまざまな事例を説明。「地元の人たちだけでなく、思いを持った人が集まればイノベーションは起きるんだということを三陸の水産業は教えてくれた。福島からも、もっとイノベーションは起こせるんじゃないか。それを皆さんと一緒にやりたいと思う」と話した。

中央:(株)ハイブリッドラボ 取締役社長 石橋剛氏

次のプログラムは、「人材不足時代における石巻の水産会社のDX戦略」。宮城県石巻市の水産業に彗星の如く新規参入した(株)ハイブリッドラボは、深刻な人材不足に喘ぐ水産加工業にAIを導入。ホタテ貝柱の重量をA Iカメラにより推定する技術<A Iセレクタ>を開発。

初心者の高校生でもベテランと同等の選別作業が可能になり、品質、生産性は大きく向上。取締役社長 石橋剛氏は、「私たちはエンパワーメントというキーワードを使っているが、機械を使って生産量を上げるというよりは、その人の能力を機械が補佐する、人に優しい仕組みづくりを目指している。水産業界は魅力的。資源、インフラが集まる石巻を成長産業の発信源にして、お互いを高め合っていきたい」と、新たな他業種との連携にも期待を寄せている。

左:Yプロジェクト(株)代表取締役 島 康子氏 右:司会進行 フィッシャーマン・ジャパン 津田祐樹

今ではマグロといえば「大間」と連想できるほど、知名度のある大間マグロ。
けれどそれは「『マグロ一筋』大間まちおこしゲリラ爆走記」のおかげだった。
手拭いを被り、マグロ一筋と描かれたTシャツで登場した、青森県大間町 Yプロジェクト(株)代表取締役 島 康子氏。地元でマグロが流通していなかった大間を、いかにマグロの代名詞にしていったのか。

函館から大間にフェリーでやってくる観光客へ大漁旗を振る歓迎スタイル、「マグロだけなら10−20億円、観光で100億やってマグロを“超える”」活動。島氏は「かつてはマグロ一本も流通しない町から、食べに行く町になった。

飲食店でも、大間のものを出していこうという意識に変わっていった。小さいことを、みんなで力を合わせてやってみる。理屈こねる前にまず動け!」。終始笑いの溢れる賑やかな活動紹介になった。

左:フィッシャーマン・ジャパン事務局 松本裕也 右:インターン 伊勢菜砂

第二部は、フィッシャーマン・ジャパンの現在進行中のプロジェクトを紹介する「フィッシャーマン・ジャパン レポート2022」。フィッシャーマン・ジャパン事務局の松本裕也と1年間の長期インターン中の伊勢菜砂が、2月から3月の春休み期間中に行われる「実践型インターン」について紹介した。

インターンの受け入れ先企業では「インターンの純粋無垢に働く姿に、社長や社員の意識も変わり、会社の新しい取り組みの起点になったと言っていただくことが多い」と松本。インターン中の伊勢も「誰が来ても充実した1ヶ月になる。お待ちしています!」。

DAY1最後に、東北経済産業局 東日本大震災復興推進室 藁谷尊氏が、「被災地での懸念や不安を払拭すべく、安全対策や風評対策に全力を挙げて取り組んでいく。本サミットは水産業を基点に、他業種他業態を巻き込み、拓かれた水産業の変革を目指し実施するもの。未来の水産業を想起させるプログラムとなっているので、皆様の活動の一助になればと考えている。三陸から世界へ水産イノベーションを、明日から2日間もよろしくお願いします」と挨拶。

熱く盛りだくさんなDAY1のプログラムが終了。
本日(D A Y2 11月29日)も、18時より開催。
当日の視聴申し込み受け付け中。

視聴申し込み・イベント詳細はこちら。
https://sanrikusuisan-innovation.go.jp/
『三陸水産イノベーションサミット2022』
■日程:2022/11/28(月)・29(火)・30(水) 18:00~21:00
■視聴方法:Youtube live 等を用いたオンラインによる配信
■申込方法:事前申込制です。上記URLからお申込み下さい。
■視聴対象:水産業、一次産業、地方創生、イノベーション、三陸・常磐に関心のある社会人、学生等。水産加工業を支援したい金融機関、テック企業、研究機関、関係機関、自治体等。
■主催:経済産業省、フィッシャーマン・ジャパン


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