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産直ECを生産者が活用するメリット5選

生産者が産直ECを使うとどういうメリットが得られるのかを今回は書いてみます。いいことしか書きません!笑

❶簡単に誰でも始められる

自社ECと比較して産直ECは確かに手軽です。だって自分でコードを書く必要はないのですから。CMS化(情報を登録するだけで簡単にwebページを自動生成する仕組み)されているので、テキストや画像を流し込んでいくだけでそれっぽいECページを生成することができます。ウチみたいにエンジニアを抱えているところに自社ECをわざわざ作ってもらう必要はありません。

ビジネスモデルとしても産直ECからすると掲載数を担保したいので、掲載料自体は高くとれないはずです。実際、無料のことが多い。ゆえに生産者としてはライトに始められる。リスクがそこまで大きくないというのはメリットだと思います。

❷勝手に集客してもらえる

あなたがシステム投資をして数百万かけて自社ECを作っても、残念ながらそれだけでは売上は全く立たないと思います。99%そうなります。なぜなら誰にもそのウェブサイトが存在することを認知してもらえないからです。認知できないものは買えません。どれだけそこに掲載されている商品が素晴らしいかは関係ありません。アクセスがゼロなら当然売上はゼロです。

でも産直ECならそうはなりません。生産者が頑張らなくても産直EC自体が広告を回して人を集めてきてくれます。プラットフォームに乗っかることで集客にかかる手間やコストが削減できます。販売手数料を払う代わりに勉強会に誘ってもらえるとか、災害発生時のリスクを負担してもらえるとかそういう話の方が目立ちがちですが、実は「集客コストがかからない」というのは商売をやる上でこの上ないメリットです。

僕はベネッセ時代、自分が作った無料のスマホアプリをダウンロードしてもらうために数百万~数千万の広告費を毎年使っていました。生産者の皆さんはこのコストがゼロで済む。ヤバすぎます。

❸消費者の反応がわかる

産直ECでは消費者と直接やりとりすることができます。積極的に消費者とのコミュニケーションを取れれば、なかなかこれまでの市場流通の枠組みの中だけでは伝えきれていなかったこだわりや想いも伝えることができるでしょう。たとえば、自社の野菜や魚たちがどう料理されたのかは今までわかりませんでした。それがわかるようになります。

誰のために野菜や肉、魚、果物を生産しているかがわかれば、生産者自身のやりがいやモチベーションアップにもつながります。食卓の笑顔を実感しながら働けるというのは、結構素敵な体験だと僕は思います。

❹販路多角化によるリスク分散が図れる

新型コロナウイルスによる感染が広がったことで、内食化が進み、生鮮食品EC市場は拡大しました。それが生鮮食品EC市場の勢いに火をつけました。詳しくはこちらのnoteで…

他方で苦しかったのが飲食店です。販路が飲食店との直接契約だけだったら売上も一緒に沈んでしまわざるを得なかったでしょう。そういう意味では既存の市場流通もやりつつ、直販も伸ばしつつ、というのは経営としてはバランスがいいですよね。

販路を複数持ち、ポートフォリオとしてリスク分散ができるようになります。どこかが凹んでも、他のどこかでカバーすればいいので、経営は安定しやすくなります。

❺顧客単価・利ザヤを大きく取れる

ポケマルや食べチョクに出品されている農作物や魚たち。値段は決して安くありません。スーパーで買う方が少なくとも圧倒的に安いですよね。ではなぜこの価格なのか。それは価格決定権が生産者にあるからです。自分で決められるから高い値段設定が可能なんです。

しかも直販なので、間接的に関わるプレーヤーの数は少なくなります。だから利ザヤを大きく取ることができます。食べチョクのサイトにはこう書いてありました。

(1)生産者へ正当な利益を還元します
(2)こだわりを持った生産者が評価される場所にします
(3)生産者が責任を持って販売をします

食べチョク3つの約束

産直ECは良いことばかり…ではない

ここまで産直ECのメリットを書いてきました。これだけ読むと、生産者にとって産直EC活用が救いの光だぜ、最高だぜというように見えるかもしれません。でも実際はそんなこともありません。光があれば影があります。

今回はポジティブな側面しか書きませんでしたが、実はいろいろネガティブな側面もあります。メリットとデメリットを理解した上で冷静に、でも熱く。バランスよく販売計画を作っていきたいですね!

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