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マナガツオ

朝食をとりながらTwitterをながめていると、目に入ったので改めて調べてみました。面白い形の魚や高級魚だけではない魅力がこの魚にはあります。

和名:マナガツオ
学名:Pampus punctatissimus (Temminck & Schlegel, 1845)
分類:スズキ目マナガツオ科マナガツオ属
生息:新潟県〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、有明海、相模湾〜土佐湾の太平洋沿岸、瀬戸内海、北海道や青森からも採集された例がある

愛媛県松山市の市場で購入したマナガツオ。とても美味しかったですが、とても高かったです。

解説:分類の項にありますようにカツオとは関係がありません。カツオのとれない瀬戸内海で、初夏にとれるこの魚をマナガツオと呼ぶようになったと言われています。瀬戸内海に面する地域ではよく食べられますが、関東ではほとんど食べられないようです。「西にサケなし、東にマナガツオなし」とも言われているようです。
Twitterでも紹介されているように、とても美味しい魚です。(食べないなんて勿体無い!)写真をあげているように、私も食べたことがあるのですが、他の魚とは違う旨味がありました。しかし、とても高価です。漁協直営の即売所でも1尾700〜800円くらいします。魚屋さんで買えば、1尾2000円ほどしますが、そもそも一般には流通しないようです

写真中央の刺身がマナガツオです。一部天ぷらにもしましたが、さっぱりして食べ応えのある魚でした。

ちなみに、このマナガツオのエラにはBiocotyle reticulata という単生類が必ず寄生しています。3〜5cmと大きな単生類ですが、知名度は著しく低いです。一般的に知られていないと言うだけではなく、1894年に発見されてから再度研究もされていません(注:1956年に学名が変更されています)。寄生虫が有名でないのは病原ではないという良い側面がありますが、発見されてから研究されていないのはちょっと寂しいです。塩基配列とともに再記載して知名度を上げれればとも思っています。

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【参考文献】
日本産魚類検索第三版検索用1&2 中坊徹次 編 東海大学出版
Goto, S. (1894). Studies on the ectoparasitic trematodes of Japan. Journal of the College of Sciences, 8, 1–173.
Y. R. (1956). Studies on the parasites of Indian fishes. IV. Trematoda: Monogenea, Microcotylidae. Records of the Indian Museum. 52(2/4), 231-247.
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%83%84%E3%82%AA


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