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君は一体誰なんだ?

寄生虫ってどんな生き物なの?」というテーマで、寄生虫を種類別に紹介します。初回は、鉤頭虫です。寄生虫といえば、前回紹介したアニサキスなどの線虫ヒトの腸の中で数mにもなるサナダムシを思い浮かべるのではないでしょうか?鉤頭虫を知っている人は少ないと思います。とりあえず、新しい動物をするきっかけとしてご覧ください。

知名度の低い鉤頭虫ですが、魚に関していえばそれなりに寄生しています。和名(日本の名前)が付いている鉤頭虫としては、マダイのクビナガコウトウチュウがいます。この寄生虫は、養殖場で大発生して成長不良を引き起こすなど問題の原因となっています。マダイ以外にも、スズキやカサゴなどにもいます。実は、まさに研究されて色々と新しいことが分かってきている寄生虫です。たぶん、あと2,3年でいろいろ論文が出てくると思います。

ちなみに、鉤頭虫ってどんな寄生虫かといえば、脊椎動物の腸にいる寄生虫です。お腹にいる寄生虫といえば、アニサキスやサナダムシを思い浮かべると思うのですが、見た目は全く異なります。しかし、体から直接栄養を吸収することはサナダムシと同じで、体がクチクラで覆われているのは線虫と同じです。これは、動物の腸の中で生活するという環境が同じであるために、体の特徴が似ているのだと考えられます。こういう現象を、収れんといいます。よろしければ動画をみて、鉤頭虫という動物を知ってやってください。


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