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衝動買いでサメはないでしょう

毎年夏の恒例行事で、兵庫県香美町にある佐津海岸で生物採集をしています。正直にいうと、となりの竹野海水浴場の方が有名だったりしますが、ここも山陰のジオパークの一部です。そのため、複雑な地形に多くの生物が生息しており、生物採集にはもってこいの場所になります。
また、生物採集に興味がなかったとしても、エメラルドグリーンの海に白浜、まさに白砂青松といった海岸です。海岸の近くに並ぶ民宿街には佐津温泉を引いたお風呂もあり、日本海の海の幸と共に楽しむことができるでしょう。

ここまで佐津海岸を推しておきながら、検査した魚は隣の新温泉町で購入しました。以前にも地元の魚を検査していますので、興味がありましたらご覧ください。

魚を購入したのは、上記の動画と同じく山米さんというお店です。通販もしているようですので、日本海の幸を味わいたい方は、ご利用されてみてもよいのではないでしょうか?寄生虫の研究をしている私にとって、この魚屋さんのよいところは、地魚の詰め合わせがワンコインで売られていることです。今回も、それを目当てで訪れて、詰め合わせを2箱も見つけたのですが、それ以上に惹かれたのがシュモクザメでした。

綱に迷い込んできたらしいです。

値段はともかく、「きちんと検査できるのか?調理できるのか?」と迷ったのですが、買ってから考えることにしました。魚に詳しい人が同行していたので、寄生虫以外は彼に任せることにしました。
サメといえば、浸透圧を調節するために尿素をためているので、調理をするにあたって、それがとても気になりました。ただ、山米さんの店員がアドバイスをもとに処置したところ、特に問題はありませんでした。それよりも、1mを越える魚を冷蔵庫に入れたり、内臓を検査したりするのが大変でした。
シュモクザメの検査中に何があったのか、どんな寄生虫がでてきたのかについては、動画でお楽しみいただければと思います。また機会があれば、サメの寄生虫探しはしてみたいのですが、しばらくはいいかな…。


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