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もうすぐ2歳になる娘が泣き止まない

今日、泣き止まない娘を抱きしめながら考えたことを、この想いが色褪せないうちに書き綴ってみる。

もうすぐ2歳になる娘が、些細なことで泣き始めてそのまま30分以上も泣き続けることが、最近よくある。

"イヤイヤ期" とか "魔の2歳児" とか呼ばれるような時期だから、まぁそんなもんなんだろうな〜と大して気にしていなかった。「そうかそうか、悲しかったんだねつらかったんだね、よしよし」って軽くあやしてた。

0歳児の頃から温かく愛情たっぷり注いで成長を見守ってくださっている保育園の先生から「お伝えすべきか迷ったのですが…」と前置きをして、言われた。「最近、毎日泣いちゃうんです。もしかしたら、気持ちが不安定になっているかもしれません。」

びっくりした。みんなこんなもんだろうと思ったけれど、ここまで泣いちゃうのは、ちょっと普通じゃないのかもしれない。もっとちゃんと向き合うべきなんだと気付かされた。

そして、今夜も娘は泣いた。
些細なことをきっかけに泣き始め、きっかけとなったことを解消しても、なだめようとしても、お気に入りのおもちゃを見せても、泣き止まない。

そんな娘をぎゅっと抱きしめながら、ふと思い出した。

娘が生まれたばかりの新生児だった頃。ポイズンを聞かせても、お雛巻きをしても、何をしても泣き止まない娘を、どうしたらいいか分からずにただ永遠と抱きしめてゆらゆら揺れながら過ごしていたこと。

とはいえ、そんな大変な時期はごく短くて、そんなふうに途方にくれることはあまり多くなく、0歳児の頃からよく寝てくれる子だったこと。夜泣きをすることもなく、きっと一般的な赤ちゃんよりは泣くことが少ない子だったということ。

最近は、おしゃべりが上手になって、会話もできるようになってきた。ごはんを食べたり、走ったり、自分でできることも増えてきた。

だから、勘違いしてた。
彼女は、まだ生まれてから2年も経ってない赤ちゃんなんだってこと、忘れていた。

そんなことを考えながら、生まれたばかりの頃の気持ちを思い出しながら、泣きじゃくる我が子を、ただただ抱きしめてゆらゆらしてた。あぁ、もしかしたら今まで良い子でいようと泣かずに堪えてくれた涙を、いまここで流しているのかもしれないと思った。

理由も聞かず、何も言わず、泣き止まそうともせず、たまに「だいすきだよ」と小さく声をかけながら、ただ抱きしめてゆらゆらしてた。新生児みたいに。

それでもなかなか泣き止まなかったのだけど、だいぶ経ってから急に「あそびにいこっか」と娘が言った。憑き物が落ちたみたいにパッと晴れやかなお顔になっていた。

正しい対応だったのかどうか分からないけれど、少なくともそのときの彼女は満たされているように見えた。私も、なんだか胸がいっぱいになった。

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