年長者の責務
先日嬉しいことがあった。
僕が出張に行った先の事業所でたまたま別件で来ていた別部署の同僚と一緒になったので、その夜は現地の所長さん達を交えて懇親会をやることになり、その彼が僕に伝えてくれた内容が嬉しかったのだ。
『前に別の事業所でご一緒したときにRUOとらさんが朝会で所長さんの突然のフリでしゃべることになったのですが、その時のRUOとらさんの言葉に心打たれたんですよ。
突然だったにも関わらず伝えたいことをわかりやすい言葉でスマートに話される姿がカッコよくて、僕もこうありたいと思ったんです。
だから語彙力がない自分を変えようと本を読むことからはじめています』
これには本当に驚いた。
僕の業務と直接的に絡むことが少ない技術職の彼が営業の僕の話を心に留めてくれて、自分の行動のきっかけにしてくれていたことが無性に嬉しかった。
直接関わる自部門の若手などに自分の想いが伝わっているのだろうかと手応えなく頭を悩ます日々なのだけど、その中の誰かには伝わっていると信じてよいのだと思わせてくれる出来事だった。
それと同時に与えられた機会は大事にするべきだと思ったし、その機会を無駄にしないためには自分自身が伝えたいことを常日頃から明確に持つことが必要なのだ。
このように誰かの見本になる機会が増えれば、人や企業が進むべき方向へ成長していって持続可能な発展につながるカギとなるのだろう。
ただ褒められて嬉しいという単純な話ではなく、こういうことは年長者として当然の責務なのだと冷静になった翌日に考えをあらためたところだ。
でもOさん、
カッコ良かったと言われて素直に嬉しかったよ。
ありがとう。