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置ける荷物は置いて行け

タイトルにした「置ける荷物は置いて行け」。

深い意味でもなんでもなく、この前の日曜日、夜ごはんを食べに行くために家を出る直前、私が咄嗟に口にしたセリフだ。

子育てをしてる人ならきっと共感してもらえると
思うのだが、子供との外出は、必要そうなものを必要そうなだけ、正しく全て持って行こうとしたら、まぁ荷物が多い。

新生児期やその周辺の子どもには、それがカバンの中に入ってないと命の危険がある、または周囲に大変迷惑がかかるもの(たとえばミルクと哺乳瓶のセットや、ギャン泣きのストッパーになるおしゃぶり)がたしかにある。なので仕方なく、息子と外出するときは、たとえ行き先が近所のスーパーであっても「旅行にでも行くの?」と聞かれそうなほど大きなカバンを常に抱えて行動していた。

けれど、そんな「絶対」「なにがなんでも」必要な荷物は、新生児から乳児へ、乳児から幼児へと、息子が成長していくにつれ、減ってきた。

3歳にもなると、大人だけの外出でもマストになるスマホや家の鍵を除けば、絶対必要なのは真夏の水筒と、息子の健康保険証くらいかも。

もちろん、トイトレが進まない息子だからオムツは数枚くらい持っておきたいところだし、成長したとはいえ、まだまだ幼児の新米なので突然機嫌が悪くなって飲食店や病院での待ち時間に騒ぎ出すことを考えたら、おもちゃもあるに越したことはない。

けれどよくよく考えたら、「あったらあったで助かるけど、なくても大丈夫」だったり、「なくて困ったとしても、出先で買えばいっか」だったりで済ませられるものがほとんどだ。3歳にもなれば、ちょっとコンビニに寄ることも、ベビーカーをともなう乳児期と比べたら、相当ハードル低く実行できる。

あと、スマホというかなり便利な道具だってあるし。おもちゃの代わり、全然なるなる!

置ける荷物は置いて行け。 
最近の我が家では、もはや合言葉となっている。

こうして息子と生活をしていると、年が経てば経つほど、もっともっと荷物を減らしていけるのかなぁ〜と錯覚するのだが、ここでハタと気づく。

大人って結構、余計な荷物多くないか?
荷物は、大人になると「モノ」だけじゃない。人間関係や、過去の経験からくる思い込み、ルーティン化してるからという理由だけでやってるあれやこれや・・・・・・。

冒頭で否定しておいてなんだけれど、やっぱり深い意味で捉えると、おもしろい。

乳幼児の育児と同じく、大人の人生だって、その時々で必要なもの、大切なものは変わってくる。だからこそ、昔大切にしていた荷物を今、下ろすことに罪悪感を覚える必要はまったくない。また必要なときがきたら、再び手にすればいいだけのこと。

「世の中に絶対はない」とよく言われることを考えると、「絶対必要な荷物」なんて、実はほとんどない可能性だってある。「必要かも」くらいなら、無くてもいける。

両手に重たい袋、背中にリュックの状態だと、せっかくやってきたチャンスを蹴飛ばしちゃうことになる。(だって足しか空いてないから!)

そう考えると、私はできる限り両手を空けておきたい。リュックくらいは背負うだろうけど。

身軽なほうが背筋を伸ばして歩けるし、新しいものに出会ったとき、躊躇なく手を伸ばせる。

それに私たちは、たとえ手ぶらでも、きっと生きていける。

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