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優秀な人たちはみな怒る


2023年4月8日(土)朝の6:00になりました。

激おこぷんぷん丸、ムカ着火ファイヤー。

どうも、高倉大希です。




優秀な人は、みな怒っています。

いや、「怒っている時期がある」と言った方が適切なのかもしれません。


安西先生は、かつて「白髪鬼」と呼ばれていました。

そんなだれもが恐れるスパルタコーチは、時を経て、生徒からタプタプされるような存在になりました。


ボールを奪う。走る。リングに入れる。これが後半の作戦です。
井上雄彦(1993)「SLAM DUNK 15巻」集英社 


怒れる優秀な人たちは、きっとこう思っています。

「こうすればうまくいくのに、どうしてみんなはやらないの?」


自分の中に、確立された「うまくいく方法」が存在します。

きっと、その「うまくいく方法」は、本当ににうまくいく方法なのだと思います。


だからこそ優秀な人は、みんなにも同じことをやるようにと伝えます。

しかし、自分が信じるその道には、なぜだかだれも着いて来ません。


「こうすればうまくいくのに、どうしてみんなはやらないの?」


このもどかしさが、怒りのエネルギーへと変換されます。

そして、優秀な人たちは、みな怒るようになるのです。


誰も彼もが、怒りたくて怒りたくて仕方がない。けれど心のどこかで「怒らないほうがいいのでは」と思ったりもしている。自分の気持にこうした矛盾があるのですが、そのことに気づいていない。それで「私は怒りたくない」などと嘘をつく羽目になるのです。
アルボムッレ・スマナサーラ(2006)「怒らないこと」株式会社サンガ


キングコングの西野亮廣さんが、クラウドファンディングをはじめたばかりのころに、随分と怒っていた記憶があります。

クラウドファンディングの説明をしながら、「自分がやっていることは何も間違っていない!」と一生懸命に怒っていました。


彼はその後も「ひな壇に出ない」という発言で炎上し、絵本の無料公開で炎上し。

幾度となく世間を賑わせてきたわけですが、そんな時間の経過と共に、すこしずつ怒らなくなっていきました。


きっと「怒ること」では何も変わらないということに、どこかのタイミングで気づいたのだと思います。

本当にものごとを前に進めたければ、怒っていても仕方がない。

「怒ること」はあくまでも、活用することができるひとつの手段でしかないのです。


どれだけ他者の心をノックしても、人は他人を変えることはできない。だからいつだって、自分が変わるしかない。思いどおりにいかない世界を変える方法は、きっとそれ以外に存在しない。ゴールへの光が見えないのなら、自分がその光になればいい。
金城宗幸(2020)『ブルーロック』8巻  潔世一の台詞より


不可能を可能だと思い込んだ時点から、わたしたちは苦悩に苛まれます。


変えられないものは、変えられない。

わかりあえないものは、わかりあえない。


その前提に立ったとき、優秀な人の優秀さがひときわ輝きを放つようになります。






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