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知っておいた方がいいイタリアの迷信

こんにちは Minori です。

Sei superstizioso?
あなたは迷信深いですか?

夜は爪を切ってはいけない
夜に口笛を吹いてはいけない
食べてすぐ横になると牛になる
霊柩車を見たら、親指を隠せ
枕を北にして寝てはいけない

などなど、日本にもたくさんの迷信や
言い伝えが残っていますが、それは
なにも日本に限られたことではありません。
世界各地には、そこに根付いた
迷信 superstizione や 
言い伝え tradizione があります。

そこで、今回は知っていたほうがいい
イタリアの 迷信 superstizione
いくつかご紹介します。

イタリアにはこんな言葉がある。

Non è vero, ma ci credo
それは真実ではないが、
私はそれを信じている。

食べて mangiare!
歌って cantare!
愛して amore!

陽気で情熱的なイメージのイタリア人だが、
意外に 迷信深い人 superstizioso が多く、
験(げん)を担ぐ人が結構いる。

例えば、これは 不吉 malaugurio だから
と言って彼らが避ける行動がいくつかある。

passare sotto una scala 
はしごの下をくぐる

この迷信には起源が2つある。

1つは、壁にはしごを立てかけると、
壁とはしごの間に三角形ができるが、
それが三位一体を表していて、
その象徴である三角形の中を
くぐり抜けることは、神聖な場所への
不敬と考えられているからだとか。

また中世時代、城を攻撃するときは、
城壁にはしごを立てかけて城への
侵入を試みていた。
下ではしごを支える兵士、
はしごを上って城の内部に侵入を試みる兵士。

一方、城を守る方は城に侵入してくる
敵を封じるため、沸騰した液体を
上から浴びせかけたという。

このことから、はしごの下にいることは
不吉で危険であると考えられるように
なったからだとか。

Il gatto nero che attraversa la strada
道を横切る黒猫

イタリア、アメリカ、スペインでは
道を横切る黒猫は不幸の兆しと
考えられていて、
道を横切る黒猫を見ると、引き返し、
たとえ遠回りになってもわざわざ
別の道を行くイタリア人がいる。
かつてのヴァレ(夫)もそうだった。

とはいうものの、犬の散歩中に黒猫を
ちょくちょく見かけるのも事実。

つまり、黒猫を飼っている人が多いってことだ。
いつもの散歩コースにものすごく人懐っこくて
犬懐っこい黒猫 (ΦωΦ) がいる。
うちのローラも彼?彼女?が大好きで、
毎朝お互いに挨拶をかかさない。

実際、この間、郵便局の待ち時間で、
話した中年女性も黒猫を飼っていると
言っていた。

というわけで、イタリアの迷信を
あげればキリがない。

そこで今回は、イタリア人のお宅を
訪問する機会がありそうな方、
イタリア人のお宅にホームステイする
予定のある方は、覚えておいたほうが
いいというものだけを選んでご紹介しよう。

これだけは知っておきたいイタリアの迷信

Non aprire un ombrello in casa. 

家の中で傘を広げてはいけない。☂

この迷信にも2つの起源があって、
一つは、古代ローマ時代、雨や太陽を
避けるために傘が使われていたことに由来する。

家で傘を開いた人は、太陽神への敬意がない
とされ、家族に不幸にもたらすと考えられていた。

そして、現代になると、貧しい人は家の穴を
塞ぐのに、傘を使っているとの噂?から、
家の中で傘を広げると、経済的な困窮を
意味すると考えられているそうだ。

イタリア人の家に行ったら、家の中では
傘を広げないように気をつけたい。

Non mettere il cappello sul letto. 
ベットの上に帽子を置いてはいけない。

家のベットの上に帽子を置くことは、
その家に住んでいる人にとって、
不幸の前兆だと考えられているらしい。

かつて、家族の誰かが重い病で死に
そうになったとき、最後のお別れにと
医師や司祭、親戚や友人を自宅に呼んだ。

呼ばれた者たちは、慌てているから、
帽子をかぶったまま病人の寝室に
駆け込んでくる。

そして、死に瀕した病人のベット上に
かぶっていた帽子を置いたことから、
ベットの上に帽子を置くことは
不吉だと考えられている。

また、剣や盾の戦国の時代、
相手の攻撃から命の守るのに
大いに活躍したのは「兜」だった。

それで、戦いで命を落としたものを
埋葬するときには、かぶっていた兜を
遺体の上に置いて埋葬していたらしい。

ベットの上に置かれた帽子は、
遺体の上(死の床)に置かれた兜
をイメージさせることから、
不吉だと考えられている。

イタリア人の家に行ったら、帽子を
ベットの上に置かないようにしよう。

Non rompere uno specchio
鏡を割ってはいけない。

これは家に限らず外でも気をつけたい。
鏡を割ると割った本人やその家に
7年間の不幸が訪れると
考えられているらしい。

鏡はあらゆるもを映し出す。
魂までも映し出すと考えられていた時代、
鏡を割ると、映った魂が空中に飛散し、
その人の健康が損なわれると思われていた。

この迷信は今でも根深く残っていて、
特に演劇や俳優の間では、
鏡を割らないように、割れる鏡を
舞台に持ち込まないんだとか。

鏡が割れると、特にその鏡の持ち主に、
友人を失うなどの災いが訪れると
考えられているようなので、
イタリア人の家に行ったら、
鏡だけは割らないよう気をつけたい。

Non versare sale o olio d'oliva sul tavolo
塩とオリーブオイルをテーブルの上にこぼすな

古代、塩は非常に貴重なものであり、
給料 salario の語源にもなったほど。
ほんの数粒落とすだけで、
お金を失うことを意味していた。

しかしこれには、誤って塩を
テーブルにこぼしてしまったら、
即座に指先でつまみ上げて、
3回左肩に振りかければいいという
厄除け scaramanzia が存在する。

オリーブオイルも塩同様、かつては
非常に貴重なもので、買える人は
ほとんどいなかった。

こちらも塩と同じように、粗末に
扱ってはいけないとの戒めだと
考えられる。

イタリア人の家に行ったら、塩と
オリーブオイルの扱いには気をつけよう。

Non passare la scopa sui piedi di una donna single
独身女性の足を箒(ほうき)で
掃いてはいけない

イタリア人の母親は、家の床を
箒で掃くとき、

ほら、箒で掃くから、
足を上げてちょうだい!
じゃないと、あんた
一生結婚できないよ!

と独身の娘に何度も叫ぶらしい。
うっかり箒で足を触ってしまうと、
その女性は家事が苦手で、
将来の妻としては評判が悪くなり、
嫁のもらい手がなくなるんだとか。

結婚相手を探している独身女性には
箒を持って近づかないようにしよう。

とまあ、長々と書きましたが、
振り返れば、知らず知らずに
私、やってたかもぉ〜というのもあり。
だからって何か言われた記憶もなく、
それほど神経質にならなくていいとは
思いますけど、でも、知識として
知ってれば前もって気をつけられるし、
不要なトラブルも防げるというもの。

特に、イタリア人の家にホームステイ
するかもって人は頭の片隅に置いて
おいても損はないのでは。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございます❗

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