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イタリア式年越しスパークリングワインで乾杯

新年明けましておめでとうございます。

日本に遅れること8時間、イタリアでも年が明けました。

日本の年明けのカウントダウンの様子をオンラインで見るのが、ここ数年の恒例になりました。そして、その後リアルでイタリアの年明け。2度年明けを楽しめるなんて便利な世の中になりました。

日本とイタリアのカウントダウンの違いは、日本では「3、2、1、明けましておめでとう!」の瞬間に「わー!」となりますが、イタリアでは年明けの瞬間にスパークリングワインを「ポン!」と開けて、飲んで盛り上がります。
イタリアでは、家でも、外でも、スパークリングワインを開けて、乾杯するのです。

テレビの年越しコンサートの生中継でも、この儀式がおこなわれます。
司会者と出演者たちがスパークリングワインのボトルを持ち、司会者が「テレビの向こうのみんな、スパークリングワインの用意はいい?」と呼びかけます。
「3、2、1、明けましておめでとう!」の瞬間にスパークリングワインが「ポン!」と開けられ、グラスに注がれ、ステージの上のみんなが飲む、という姿が放映されます。

視聴者の大半は、テレビの掛け声に合わせてスパークリングワインを開けて、飲んでいることでしょう。
私もその一人。年明けの瞬間にスパークリングワインで乾杯します。

通常、乾杯した後、新年のお祝いは明け方まで続きます。
イタリアでは、大晦日から元日にかけて食事をする「チェノーネ(大きい夕食の意味)」という習慣があり、0時に食事をするイタリア人も少なくありません。
私は、真夜中に食事をする強い胃袋を持ち合わせていないため、食事は事前に済ませておき、0時にはスパークリングワインのみにとどめています。

イタリアでは、年越しに4500万本のスパークリングワインが開栓されるという予測が出ていました。イタリアの人口が5900万人ですから、相当な数です。

ちなみに、イタリアの元日の食事といえば、コテキーノとレンズ豆。
コテキーノは腸詰めの豚肉で、極太ソーセージといった感じです。
レンズ豆は、形がコインに似ていることから「お金持ちになる」といわれる縁起物。

脂肪分たっぷりのコテキーノは、さわやかな泡とも相性ばっちり。
私も年越しで開けたスパークリングワインを元日のコテキーノ&レンズ豆に合わせました。

スパークリングワインから始まった2024年。
本年もイタリアの情報をお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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