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いつの間にかできなくなった

日頃から若く見られることもあって、行動力や体力には自信があった。
夜遅くまで起きていても次の日なんとか乗り切れたし、遊ぶ気力は衰えなかった。

が、いつの間にか、夜遅くまで起きてはいられても次の日辛くなったし、疲れると遊ぶ気力も出なくなった。
体調を崩すこともそこそこあるし、回復までに時間がかかる。

これが「年をとる」ということか。

悲しいけれど時の流れには逆らえない。今ある自分でなんとかするしかない。
時間軸を超えたとして、今まで起きてきた辛いこと、苦しいことに再び向き合うのはまっぴらです。その分楽しいこともあったけど。

例えば体が疲れているなと思ったら面倒でも湯船に浸かるし、どうしても睡眠を削らなくてはならない場合は翌日の予定を減らす。
オタクなので遠征することになれば、なるべく体に負担のかからない手段を取りたい(財布と応相談だが)今までだったら安さ最優先だったのに。
そのうち親の世話で時間を割かれるようになるだろうし、終活とか言うワードも気にするようになるだろうし、加齢に逆らうことはできない。

でも、ただ闇雲に歳を取ることに悲観しているわけでもなくて。色々経験したからこその考え方や内面の変化が今の生活を助けてくれているのも事実なので。うまくやっていきたいなぁと。

樹木希林さんが亡くなったときの潔さを見たとき、慌てるほどの余命でなければ、がんと向き合うってことも悪くないんだなぁと思った。
無限の命なんてないのだから、やりたいことは後悔するくらいならやってしまいましょう。

そう言い聞かせながら私は、ちょっと高めの夜行バスの購入ボタンを押すのであった。
帰りは新幹線。もう窮屈な格安バスに8時間も乗れない体になってしまった。

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