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出かけるって大事なんだなと、この歳になってわかってきた

 たぶんTVタックルで誰かが言ってたんだけど、

「老人に必要なのは、
 教養と教育だ。
 それは文字通りの意味ではなく、
『今日、用事がある』
『今日、行く場所がある』

 ということだ」

 ふだんの買い物も、出かける機会として大事。
 用事や出かける先がないと、閉じこもってしまって体力や筋力が衰え、弱ってしまう。
 コロナ禍で出かけられない間にそういうことが起きていたと。

 私はまだ老人ではないつもりですが、
(若い人から見れば40代は十分ババアですか……)
 この言葉の意味、わかります。

 私自身が、
 出かけなくなったために、
 今、電車に乗れなくなっています。
 パニック障害なのか何なのかわかりませんが、公共の交通機関にどうしても乗れないんです。

 先日、ホームの女子会で外食があり、
(今年の目標は『外食しない』なんですけど、これは付き合いだから例外としました)

「いい機会だから、
 電車に乗れないか試してみない?」

 と職員に言われ、駅のホームまでは行けました。ホームまではね。
 でも、来た電車に乗れませんでした。
 なんか、震えが出るんです。
 電車に閉じ込められる感じがするのかな?
 どうしてもダメで、
 結局、女子会の会場までは歩きました。

 コロナ禍前以来の、他の人達との外食。
 楽しかった!
 店も内装とか演出とか凝っていたし、
 料理もおいしかったし、
 何より、他の人達と話せたのがよかった。

 私、一つ反省しました。
 ホームの女子の皆さん、
 みんなオシャレだったんです……。
 ネイルをきれいにしていたり、
 きれいなワンピースを着ていたり、
 髪もきちんとしていたり。
 なのに私ったら……髪ボッサボサだし、靴は雨が降ったら水がしみまくる古さ(でも気に入ってるから捨てられない)だし、着ていく服がないから昔リサイクルで500円で買ったブラウスを着てたのね。とりあえずまともなのはシルバーの指輪くらい(アクセサリーが好きだったので、そこだけはまともなものを持っていた……それもリサイクルで100円くらいで買ったけどな!)。

 いくら貧乏でも、
 見た目、もうちょっと考えた方がいいな。

 反省しました。
 これが、相手が裕福な会社員だったら、
「そりゃ、生活レベルが違うよね」
 で終わるんですが、
 今回集まった人はみんな、何らかの障害があって、ホームに入っている人です。
 つまり、私と大して変わらない境遇です。

 でもみんな、おしゃれしてる……。

 これは、
 私もなんかした方がいいなと思いましたね。
 かといって、使えるお金が降ってくるわけではなく、これからいろいろ検査を受ける予定があるので、今年は医療費でいっぱいいっぱいになりそうな感じなのですが、

 なんか、できないもんかな。

 考え中です。

 話が脱線してますが、
 やっぱり、出かけるって、
 大事なんですよ。

 それで世の中がわかるし、
 自分のこともわかる。



 今年の目標が、
「外食しない」
 なのですが、この7月までなんとか守っています。
 ただ、やはり全く外食しなくなると、
 生活が味気なくなりますね。

 たまに、いいお店に行って、
 美味しいものを食べたり、
 人を観察したり、
 気晴らししたり。

 そういうの、実はすごく大事なんだなって、
 制限してみてわかりました。

 かといって、貧困なので、
 外食なんてめったにできないんですが。

 今年は「外食しない」を守ることにして、
 来年は、
「月一回どっかの店に行く」
 を目標にしようかなと思っています。
 (費用をどう捻出するかは決めてない……)。


 あれ?何の話してたっけ?

 そうそう、
『今日、用事がある』
『今日行く場所がある』
 が、大事だという話でしたね。

 お年寄りだけでなく、
 どの年代の人にもこれは大事ですよ。
 あまりにも出かけないと、
 本当に弱ってしまって、
 本当に出かけられなくなりますから。

(余談、私は自分が電車に乗れなくなったりするようになってはじめて、引きこもりの人の気持ちがわかった気がしました。頭で「出かけたい!」「電車に乗りたい!」と思っていても、体に拒否されるんです。この辛さ。原因は未だにわからないんですけど……人間、そうなることがあるんですね)。

 楽しい女子会の帰り道で、私は人生をいろいろ反省しました。
 今まで、大事なことをおろそかにしてしまったのではないかと。
 若い頃は芸術思考というか、哲学思考というか、単なる考えてるつもりのおバカというか、

「思考が大事だ!」
「自分の世界が大事だ!」
「見た目なんか人格に関係ない!(今でもちょっと思ってる)」
「見た目で判断されたくない!」

 という気持ちが強くて、外の世界をきちんと見たり出かけたりしてなかったんですよね。
 元々内向的だし、インドアだし、運動嫌いだったし、人と会うのも嫌いだったから。

 でも、あの時大事だと思ってたことって、
 実はそんなに大事じゃなかったんじゃないかな。
 本当は、もっと世の中に出かけたり、
 人と会ったりするほうが、
 大事だったんじゃないかな、
 見た目の手入れも必要だったよな、と。

 歳を取ってからそんな基本に気づくのもどうかと思いますが、最近そう思うようになりました。

 推し活とかでイベントに参加している若者はだから、その点ではかなり健全なんだと思います。好きなものを通じて世の中とつながり、
『今日、用事がある』
 状態をきちんと作っているから。

 でもね、
 貧困とか病気があると、
 この『用事を作る』が、
 すごく難しい。

 お金がないから習い事ができないし、
 趣味のサークルとかにも参加できない。
 うかつに店に入れない。

 貧困の何が問題って、
 一番はもちろん衣食住だけど、
 その次が、
『行く場所がなくなる』
『用事(趣味とか人付き合いとか)に使うお金の余裕がなくなる』
 ことだと思う。これが、貧困の人が孤立したり、精神不安定になったり、病気になったり、私みたいに出かけられない状態になる原因を作っていると思う。

 個人の力だけでは限界がありますわ。

 もっと、お金のない人でも集まって趣味とかできる場所があればいいんだけどな……。


 ま、ないものねだりしても仕方ない。
 SHOKOさんの動画見てスキンケアだけはするようになったので、これは継続して、
 見た目と、行く場所。
 これは、おいおい考えよう。


 脱線しまくりましたが、要は、
『行く場所がないと人は弱っていくよ』
『用事があるって大事よ』
 という話でした。

 

 まとまりのない文章でごめん。
 読んでくれてありがとう。


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