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写真に写ってる人の目つきが怖いことがある

 昔の資料、特に明治〜大正、昭和初期のものは写真がみんなモノクロ、そこに写っている人はもう生きていない。すでに死んだ人たち。ちょっと見るのが怖い。でも、当時の生活を知るには写真は貴重。

 というわけで、たまに昔の写真集とか資料を、
 買ったり借りたりして見るわけですが、

 写真に写っている人の顔、
 時々、怖いんですよ。

 目つきが一人だけおかしいとか、
 なんかこの人怨念持ってそうとか、

 そう感じて、
 見ていられなくなることもしばしば。

 昔から新聞やテレビに出てくる、
 殺人犯の顔写真が苦手でした。
 みんな怖い顔、目つき。
 あれ、公表する必要あんの?と思います。

 なんの罪もない、
 被害者の映像とか写真も、
 痛ましすぎて見ていられない。
 あれもなんで流すの?と思ったりします。


 かつてそこにいたけど、
 今はもう存在していない人の顔。
 それが写真に残っていて、
 どんな廃墟の写真よりも、
 怖い顔、目つきをしていたりします。


 昔、たぶん中学で、
 戦後の瓦礫の中を歩く人の写真があったけど、
 背中に背負われている子供の顔つきが、
 かなり異常で怖かったんです。
 もう、死んでるんじゃないかと思うような。

 あまりにも怖かったので、
 その本はすぐ勢いよく閉じ、
 二度と見ませんでした。


 なぜこんなことを書いているかというと、
 長らく図書館に予約していた、
 地元の歴史写真集が、やっと回ってきて、
 それを見たから思い出したんです。

 戦時中、出征前に撮った家族写真。
 みんな礼儀正しく前を向いているのに、
 出征する当人だけ目を横に向けている。
 そんな写真がありました。

 その人の目つきが、怖かったんです。
 他の似たような写真とは、
 明らかに何か違っていて。

 そこに写っている人は、
 もうみんな亡くなっていると思います。

 なのに、その人だけは、
 まだ生きていて、
 写真の中で何か言っている。
 どこか異様な、
 まるで動き出しそうな。

 そんな感じがする顔が、
 昔の写真にはけっこうあって、
 私はそれがすごく怖いんです。

 こういうの、
 なかなかわかってもらえないんですが、

 怖い映画やドラマも、
 暴力的な会話や文章も、
 ウクライナ戦争のニュースも、
 地元の殺人事件のニュースも、

 みんなものすごく怖いんです。
 なぜみんな怖がらないのかわからないくらい。


 写真に話を戻すと、
 せっかく借りる順番が回ってきたのに、
 写真集を見るのが怖くなってきました。

 でも、もう戦争の時代は抜けたから、
 高度成長期なら大丈夫かなと思って、
 せめて最後まで見てから返却したいなと。


 こういう人間なので、
 歴史的資料とか調べるのも、
 昔の話を読んだり聞いたりするのも、
 けっこう怖いんです。


 でも、どうしても、
 資料を見なきゃいけないとか、
 興味があるものはあるので、

 できる範囲で怖がりながらやってます。


 でも、やっぱりホラーは見れない。
 戦争とか悲惨な写真も見れない。
 絶対トラウマになるから。


 だからネット怖いんですよね。
 なんの画像が出てくるかわからないから。


 今はやっていませんが、
 昔、twitterで、
 戦時中の残酷な写真をリツイートしてきた、
 とんでもない人がいました。

 鈍い人はとことん鈍いんですね。


 そういうこともあって、
 note以外のSNSは利用していません。


 こういう、写真や動画に敏感な、
 怖がりやすい人もいるということを、
 わかっていてほしいと思います。

 気軽に残酷な画像とか流すの、
 ほんと、やめてほしい。

 ネットに出すのは、
 美しいものだけにしてほしいな……。


 なんて思います。


 読んでくれてありがとう。


 
 

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