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精神に年齢なんてないんだと思うわ

 どんなに歳を取っても、
 見た目が老いるだけで、
 中身は少年少女なんだわ。

 だから、いくつになっても、
 ガンプラを集めてたり、
 かわいいぬいぐるみを並べてたり、
 マンガ読んだり。

 そんなの全然、
 おかしなことじゃないんだわ。

 槇村さとるさんの、『Real Clothes』というマンガに、こんなセリフがあるんです。

「一人前」なんて幻想だろ
 子供の頃に想像してた
「大人」なんて幻だったよ
 年くったってずっと同じだ
 中身は変わらん

槇村さとる『Real Clothes』12 

 ほんと、この通り。

 自分が5歳くらいの時には、
 親も、おじいちゃんおばあちゃんも、
「立派な大人」という、
 自分とは別な生き物のような気が、していた。

 でも、いざ自分が20歳とかになってみると、

「あれ?私15歳から精神変わってなくね?」

 とか思い始め、

 30とか40になっても、

「私、チラシの裏にマンガを描いてた小学生の頃と、精神も好みも変わってないのでは……?」

 なんて思う日が来るのです。



 そうなんです。人間、
 見た目は老化で変わるかもしれませんが、
 精神とか、持って生まれた性質は、
 変わらないんです。

 だから、私、人間には、
 精神年齢なんてないと思っています。

 場面によって、大人の顔をしたり、
 子供っぽい地を出してみたり、
 現れ方が変わるだけなのではないかなと。

 
 しかし、世の中には、
「大人ならこうすべきだ!!」
 というイメージや押し付けがたくさんあります。

 今の若い人は信じられないかもですが、
 私の若い頃は、

「マンガは子供が読むもの。大人は読まない」

 という考え方の人が多かった(今もいますが少数派だと思います)。

 だから、私も20を過ぎたくらいで、マンガを読むのやめてしまったんですね。活字の本だけで無数にあるのに、マンガにまで手が回らないと。

 でも、今振り返ると、これは決していいことではなかったと思います。今やマンガは大人も子供も楽しむもの。文章よりよっぽどメジャーな表現になりました。マンガのことを知らないと人と話す時も話題に困ります。

 昔はゲームも子供のものだと思われていましたが、今は大人の方が盛大に課金してますね……。

 歳をとった人が何が新しいことを始めた時、
 特に、それが、
 老人らしくない趣味(偏見)だった時、
「いい歳をして何をしてるんだ」
 と言う人がいるの、良くないと思います。
 老人は俳句はいいけどバンドは駄目、みたいな、世の中の年齢のイメージをもとにした偏見。
 
 さっきも言いましたが。
 精神には年齢なんて存在してないんだから、
 いくつになっても、何したっていいはずです。

 老人がバンドやってもいいし、
 おばあちゃんがユーチューバーになってもいい。
(今たくさんいますよね)
 若い人が俳句や古典文学をやったっていいし、
 実際、若者には昭和レトロが人気らしいし。


 見た目で身体の年齢はわかるかもしれませんが、
 精神には、年齢はありません。

 みんな、それぞれに少年少女で、
 心の世界に大事なものを持ってる。

 でも、
「大人らしくしろ!」
 というまわりの声に、
 その大事なものを隠さざるを得なくなる……。

「大人らしさ」にこだわってる人、
 女性に多い気がします。
 たぶん、社会的に男性より不自由な立場で、
 いくつになっても礼儀正しさを、
 求められてしまうからかもしれません。


 でも、さっきのマンガのセリフのように、
「大人なんて幻想」
 なんだとしたら?

 世の中には大人も子供も、
 若者も年寄りもなく、
 ただ「いろんな精神を持った人」が、
 いるだけだとしたら?

 みんな少年少女だとしたら?


 そう考えた方が、
 いろんなことから自由になれる気がするのです。



 年齢は気にせず、
 やりたいことをしましょう。

 誰かが何か変わったことをやっていても、
「いい年して何やってんだ」
 とか言うの、やめましょう。

 もっと自由になりましょう。




 読んでくれてありがとう。



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