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「できる人は応援し、できない人は受容する」のが人間性なのではないか。

 日本は逆ですね。
 できる人には嫉妬して嫌がらせをしたり
 足を引っ張ったり邪魔をし、
 できない人は馬鹿にしたり差別したりして、
 仲間に入れようとしない。

 才能がある人とか、
 女性なら(最近は男性もかな?)生まれつき見た目が良い人は、かなり嫉妬されますね。高校でいじめられてた子とか、美人だったもん。

 最近、
 インクルーシブ教育が話題になるのですが、

「学校」や「会社」というのは、
 何かができるようにならなければならない場所ですので、
 できない人にはきつい場所だったりします。

 世の中には、努力してもできるようにならない人、病気や障害があって特定のことができない人がたくさんいるわけですが、

 そういう人が、
「できる人でなければ受容しない」
 という雰囲気の、
 会社や学校に行くのは難しいです。

 逆に、できる人は、
 嫉妬や邪魔ばかりしてくる人が多い組織では、
 仕事がしにくいと思います。

 

 日本に圧倒的に足りていないのは、

「できる人は応援し、
 できない人は受容する」

 ことだと思います。
 得意分野がある人には、特別に資金や援助を入れてあげればいい。それは不公平とは言わないと思います。
 できる人には、
 できる人のための支援がいります。
 前に聞いたのですが、知能が高すぎる子供は、まわりに理解されなかったりするので、特別なサポートが必要なのだそうです。

 できない側の人は、
 できないまま、まず受容してあげる。
「それでもいいんだよ。
 生きてていいんだよ」
 と。

 会社や学校は、
「できる奴じゃないと存在価値を認めない」
 みたいな空気がある場所なので……

 それとは別に、
 できない人や立場の弱い人には、
 存在を肯定してあげることが、
 必要だと思います。

 残念だけど、障害者雇用で働くと、
 必ず、健常者の社員が、

「あんな使えないやついらない」
「税金の無駄」
「そもそも生かしておく必要ある?」

 などどいじめみたいなこと(ほとんど人権侵害)を言ってきます。

 なぜか。
 今まで、学校や職場で、
「立場の弱い人、できない人を受け入れる」
 ということを学ばなかったからです。
「できる人しか存在しない」
 世界で育っていて、本来当たり前に存在しているはずのいわゆる「弱者」と接していない。そういう人がどんな暮らしをしているか知らないからです。

 でも、考えてみてください。
 人間、若くて元気でいられるのは、
 せいぜい最初の30年くらい。

 あとは老化する一方です。

 日本のしくみは、あまりにも「若い元気な人向け」にできていて、高齢になってからのことを考えていない……と、いつか読んだ日野原重明先生の本に書いてありました。

 みんな、何でも
「若くて元気な人(自分)」
 を基準に考えすぎなんです。

 自分が歳を取って弱ったり、
 事故や病気になってはじめて、
 弱い人の存在と、
 世の中のおかしさに気づく。


 もっと前に気づきましょうよ。

 小さい頃から、障害のある人や高齢者と接していたら、わかるはずです。
 世の中がどれだけ歪んでいるか。
 どれだけ偏見が多いか。

 いわゆる、普通の健康な人、
 健常者の考え方や言うことが、
 どれだけ差別的か。


 できる人を応援しましょう。
 だれにでも嫉妬心はあるから、
 時々難しいかもしれないけど。


 できない人は、
 そのまま社会に受け入れられるよう、
 世の中を変えましょう。
 差別やいじめはやめましょう。



 それは、
 知性を持って生きる人間として、
 大事なことなのではないかと、
 私は思います。



 読んでくれてありがとう。


 

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