Tech系インハウス弁護士

テクノロジーとか、FinTech、LegalTechとか

Tech系インハウス弁護士

テクノロジーとか、FinTech、LegalTechとか

最近の記事

システム開発紛争

【スルガ銀行VS日本IBM事件(すべてIBM敗訴)】 ・金融機関向けサービスの開発。IBMは30年以上刷るがのシステム管理等を行っていた。 ・予算95億円程度(要件定義→設計→実装(プログラミング)→テスト→システム稼働) ・基本合意後2年半で揉めた(設計〜プログラミングあたり) ∵スルガが求める機能と、IBM側パッケージ機能のgapが明らかに。 ・スルガ→IBM 約115億円の損害賠償請求  主位請求:プロジェクトマネジメント義務違反を理由とする不法行為 ∵大半の個別契約が

    • 企業が副業を認める際の留意点

      Tips ・労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的に労働者の自由(一律禁止が裁判で支持される可能性は低い)  ・フリーランスなどの個人事業主として業務を受託するような副業、使用人を兼務しない取締役として勤務する場合等は、副業・兼業先との関係では雇用でないため、労働時間通算の問題にもならない。  ・雇用形態で副業・兼業を行う場合、労働時間をどのように管理するか決める必要がある。 動向副業・兼業に関するガイドラインの改訂(令2.9)。 ガイドラインの解釈・

      • はじめての監査役(業務の全体像をつかむ)

        先月から、はじめての監査役に就任しました。しかも2社。とりあえず、取締役会に参加することくらいは知ってますが、正直、具体的に何をするのかあまりわかってないという、、、 とりあえず全体像を掴みたいと思い、手にとったのがこちら↓ 分量の割に、、、とか言ってると怒られてしまいますが、チェックリストや書式が豊富なので、役に立つと思います。また、前半部分に基本的なことがよくまとまっていますので、以下要約です。カッコ内は私の感想です。 <監査役監査の位置づけ>・三様監査とは、①監査

        • 法務業務改革に向けたリーガルテックの活用

          9月8日にLegal Force Conference2020が開催されました。私の周りの参加者の間で、一番評判が良かったのが、太陽誘電株式会社の法務責任者である佐々木毅尚さんの「法務業務改革へ向けたリーガルテックの活用」と題したsessionでした。 伝統的な法務から、あるべき法務へ、非常にロジカルかつ実践的なお話でした。概略は以下のとおり。 ・伝統的な法務の考え方は、契約審査は職人芸、法務スタッフは法律の専門家、能力は品質で判定、時間とコストはかかって当たり前。 ・