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お金の人生設計でありがちなミス

こんばんは。お読みいただきありがとうございます。

さて、私は毎朝各種のニュース記事に目を通すのですが、最近はFPさんがモデル家族の家計を見直しました、みたいなライフプラン系の記事が人気ランキングに良く入っています。


そういう記事を見ながら、いつも

このプラン、まずいんじゃないの?

と思っています。今日はそれについて書きます。


結論


言われてみれば当たり前の話なのですが、

支出が変わらないという想定ではなく、インフレや想定外の事態を組み込んだプランを立てましょう。


よくあるライフプランに関する記事を見ていると、「○歳で子供が手を離れたあと、平均的な2人世帯の生活費は月××万円だから、それで△歳まで生きるとして、■■万円の資産が必要です」みたいな計算を良くしていますね。

計画を立てて、それに向けた備えをするのはもちろん大切なのですが…、数十年レベルで経済が停滞している日本に住んでいると忘れがちですが、長期的にインフレはほぼ確実に進みます

したがって、インフレを無視して出費を定額としてギリギリの設計をしていると、老後資金が思ったより足りない、ということになる可能性が高いです。

最低でも年率1%, できれば年率2%ぐらいのインフレ率を想定した設計にしましょう。



実際にインフレ率込みでプランを立てるとわかりますが、年率2%で支出が増えることを想定すると、出費を定額とした想定でぎりぎりのプランを立てていた場合と比較して、平均的な家計でもトータルで数百万~千万以上のマイナスになるはずです。投資では複利がはたらきますが、インフレも複利で効いてきます。

少なくとも、計算してみると楽観的な気分は打ち消されます。



さらに悪いことに、現在の岸田総理は、経済のことがまったく分かっていないスーパード素人のポピュリストなので、するべきことは何もせず、考えうる限り最低の施策を打ち続けていますどうやったらこんなにひどい施策ばかり打ち出せるのか、逆に感心する日々です。しかも、高齢者層からの人気が高く(理由はお察し)、なんかしばらくこの政権が続きそうな雰囲気です。

…彼の政策は現実と未来を見据えていないので、この政権が続けば続くほど、ツケは我々の老後に回ってきます…(涙)
おそらく、我々現役世代はインフレと、現在の政策への反動としての社会保障の縮小の二重苦に耐える必要が出てきます。
このような現実に対応するには、もはや自助しかありません。


・若いうちに自分の資本力を高め、貯蓄・投資の為の入金力をつける
・心を豊かにする浪費は認めつつも、「無駄」は徹底的に削る
・日本は教育にお金を使わないので、自助で教育に正しく投資する
・子供がいないor小さいうち(高大進学前)に、資産の余裕を作っておく
・余裕資産をできるだけ長期間にわたり適切に運用する
・お金に限らず、人生のリスクへのヘッジを怠らない

などなど、いずれも当たり前のことを着実に行うしかありません。


だいたいの家計には、よく見れば、特に人生を豊かにもしていない無駄な出費があります。ちょっと気合or勇気を出して、そこに手をつけ、できたお金をローリスクで良いので着実に運用すれば、今と同じぐらいの水準の生活をしながらでも、インフレ込みでの黒字を行うことは可能な場合が多いです。
少しの変化が大事です。


最もお勧めなのは、インフレ込みで100歳まで生きられる想定を立て、かつクビになっても困らないようなスキルを怠らず鍛えつつ、万一の場合のための就労不能保険等のリスク対策も組んでおくこと、です。

私は、現在進行形で極力↑の状態を維持することを目指しています。時にスキルは鍛えるのをやめると陳腐化するので、意識して鍛えています。勉強は好きなので、半分は楽しんでやってますが、もう半分は冷静な目で未来を見据えてやっています。


ということで、後半はかなり暗い未来の話ばかりしてしまいましたが、ここまで読んでくれた方も、是非、今を良く生きつつ、未来も良いものにするために、少しの変化の積み重ねに取り組んでいってもらえればと思います。

そして、はるか未来に「現実的な想定をしておいてよかった」と思ってもらえる時が来たら幸いです。


お読みいただきありがとうございました。

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