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新春のつどい

ご挨拶

Sue:あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

Chiba:こちらこそよろしく。
2021年、希望が持てる年にしたいですね。

Sue:希望を感じる年に自ら行動せねば、です!昨年10月に、コロナ禍でなかなか日本に来られない千葉さんからご連絡をいただきました。
長年日本を住みよい国、幸せな国にしたいとの活動を、新たな書籍にしたいと。

Chiba:そう、そうでした。
なんとか動かねば!と思ったのです。

Sue:色々話した結果、日本各地で講演してお伝えされてきたこと、講演では話さなかったことなどを、このnoteに場所を変えて、対話型コラムとしてスタートしましたね。

Chiba:私もこういう形での発信は人生初の試みです。ヨーロッパ各国を間近で見てきましたが、国民にとって理想的な社会福祉国家はやはりデンマークが1番だろうと思います。
ゆえに、随分と長くデンマーク国の施策や取り組みなどを直接講演や本でお伝えしてきました。
よかったら、講演や本で伝えなかった裏話もしましょうか?

Sue:是非是非!
昨年は、「まずはやってみよう!」とコラムをスタートしましたが、今年はより身近な生活者視点で、楽しくお伝えできればと思っています。
理想的な社会福祉国家と、いわれますと、なんでしょう、、、ちょっと堅苦しい、というか、自分の日々の生活の言葉からは少し遠い感じを受けます。

社会福祉は生活。

Chiba:そうでしょうか、
私が「デンマークが理想的な社会福祉国家ですよ」と主観的にお伝えしても、社会福祉という言葉自体に馴染みがなければ耳に入らないかもしれません。

Sue:伝える、と、伝わる、って違いますからね。そもそも、私が千葉さんに教わった『社会福祉=生活』という置き換えはあまり一般的ではないかもしれないです。

Chiba:そうなんですね。
私が日本の皆さんにお話しするときは、
「なるほど、日本もそういう国であると生活しやすい」という共感をいただけるように、
私の考えをお伝えしなければならないと思っています。
その意味も込めて、かなり以前から
私は「福祉」という言葉を「生活」に
置き換えて使っています。

例えば、
児童福祉=児童の生活、
障がい者福祉=障がい者の生活、
高齢者福祉=高齢者の生活、
ととらえて、それぞれの生活が満足できるものであれば良いと考えています。

Sue:千葉さんの思いは、これまで長い講演活動の中で、数万人に及ぶ人たちへお伝えしているのでしょうが、やはり現実的なステップがみえない、と思う人も多いのではないでしょうか。理想論すぎるとか・・・?

Chiba:えっ!理想論ですって?
私は半世紀以上に渡ってデンマークの国を同国民と同様の立場で見てきて、
「だからこの国は住みよい・幸せな国なんだ」と実感してるからこそ、その有体(ありてい)を祖国・日本につたえているんですけどねえ~、、、

Sue:(笑)その思いもわかりますが、
多分「結果」だけをお伝えしていて、どのようなステップを踏んだか、例えば関係者は誰だったのか、具体策と突破方法にはあまり言及されてこなかったのはなぜですか?

Chiba:これは手厳しい!
伝わらないのを承知で?

その基盤になるもの、即ち民主主義、主権在民を繰り返し話してきたのですが、、、

この言葉自体があまり溶け込んでいないのでしょうか。そもそもとっつきにくいし、
これは元来闘って勝ち取るものと私は思っていますから。
難しい、、、。

Sue:講演で良さを伝えられても「いいなぁ」で終わってしまうのは、1個人が、1グループが、抱えるには大きすぎるテーマを渡されている感じがするからでしょうかね?

結果、日本では変えたいと思っても、様々な制度や関係者、前例が複雑に絡み合っていて、多くの人が断念してきたのだと思います。
もちろん諦めていない人も多いですよ。

Chiba:「のれんに腕押し」と言ったら叱られますね!
ただ、聞き流される、、、汗顔のいたりです。

多くの人に断念されない無いようにより身近に感じられるよう考え方をお伝えする心掛けをしなければいけませんね。

BabyStep(最初の一歩)からはじめます

Sue:2021年はさらに厳しい年の幕開け、と感じています。

今後のコラムは「住みやすい国」「幸せを感じられる国」へ我々ができるBabyStep(最初の一歩)をお伝えできればと思います。
いかがですか?

Chiba:そうですね、そうすると、
まずは「自分」でしょうね!

自分を大切にすること。

自分を大切にする人は他人も必ず大切にする人です。
私の師の言葉「人間たれ」が出発点。
赤ちゃんの時から一人の人間として尊重して育てていくことが肝要でしょう。

Sue:私はデンマーク留学し、期日が残りわずかになった時、「残るか?」と聞かれましたが、日本が好きなので帰国することにしていました。

どんなにデンマークがよくても、日本に家族がいて、日本がよくならないとせっかく学んだ意味がないので。

デンマーク かぶれ(デンマーク最高!)になっている時期もありましたが(笑)、今では日本にいるからこそ、客観的視点もできましたよ。

なので、デンマークは全てよい!とは、私は思っていません。

例えば、日本はデンマークの小学校のように子どもたちの忘れ物で忘れ物BOXがトランクケース5つ分ほど溢れ返るなんてことは、そうそうないですよ(笑)

Chiba:どうも私は主観が多すぎる、、、、。私はデンマーク年齢54歳ですけど、、、日本年齢は26歳むしろ日本の良いところの方をたくさん知っている気がするのですが、、、、。

デンマークかぶれ、という言葉があったので余談ですが、30年くらい前、日本からの社会福祉視察団の中に当時の厚生省の高官が一人いました。

研修初日
「最近日本にはデンマークかぶれの人がやたらと多いんで確かめに来たんですよ」

研修最終日
「いやあ~、私もデンマークかぶれ?になりました。脱帽です」

私はプロローグにデンマークの良いとことしか書かないと宣言してますけど、デンマークが全てだとは決して思ってはいません。
デンマーク人でさえおおよそ85%くらいの人がデンマークに生まれて良かったと思っているのですから。

S:約85%って、デンマークの国政選挙投票率と同じくらいのパーセンテージですね。国民の声がきちんと反映されている、という意味では、わかりやすいです。

Chiba:読者の方から頂くコメントは励みになり嬉しいですね!私たちが訴えていることがどのように伝わっているのか、確認できる意味でも大いに勉強になります。

Sue:私もそう思います!

Chiba&Sue:新型コロナウィルスを早期に収束させるように共に努力し、2021年みなさまと共にこれからの日本を考える年、希望を持てる年にしたいと願っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

あなたがサポートしてくれた費用は、今後設立予定のオンラインフォルケホイスコーレを盛り上げるための資金源とし、共に活動していく上で必要な人件費やイベントなどに使いたいと思います。