ひとしろ

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なにかたべたい

なにかたべたい とてもなにかが食べたい。いったいわたくしはなにを食べたいのか。  「好きな食べ物はなんですか?」  自己紹介における初めの質問として最も人口に膾炙した、いわば話題のための話題。わたくしはいつもその返答に窮する。  「えっと、嫌いな食べ物が椎茸なのでそれ以外のものであればまず食べられますね。」  違うのだ。それは質問に答えていない。論理学を勉強せよ。定義を定めよ。集合を確認しろ。  好きな食べ物⇔好きな食べ物=好きな食べ物 好きな食べ物がなにかと聞かれて無邪気

    • 辛い日の頭の中身

       浪人生活というものは、勉強している以外の時間に常にどこか罪悪感のような何かを感じてしまうものだ。「もっと勉強しないと」その焦りが確実に心身を蝕んでいく。  夏季期間中の私は毎日往復で2時間半の電車に乗り自習室で朝から夜まで勉強する生活を続けていた。身体の弱い自分には県をまたいだ移動による気候変動がかなりこたえた。長い移動時間に休まらない身体の疲労も蓄積していた。それに正直かなり気が滅入っていた。なんせ、今年で結果を出さなければ、というプレッシャーや「浪人生だから夏冠はA判定

      • 僕が髪を緑にした理由

         今日は予備校のグループワークの日でした。初対面の志望が同じ人と気が合って、グループワークが終わったあとに4時間半勉強の話をし続けました。少しずつ談笑したり勉強の相談をできるような知り合いもできてきていて、なんとか夏も頑張れそうです。  さて今回のテーマは、「僕が髪を緑にした理由」です。みなさん気になっているだろう(?)と思ったので解説します。闇雲に髪を染めたわけでは無いのです。 【理由1:講師に覚えてもらえる可能性があがる】  予備校では出席が取られません。人気講師の授業に

        • 21世紀版桃太郎は多分こんなんだ

          昔々あるところに年金暮らしの老夫婦がおりました。 いつもの日曜日。おじいさんは山へホットヨガに出かけ、おばあさんは洗濯をAIに任せて韓流ドラマを見ていました。 ピンポーン モブ「すみませーん宅配便でーす」 婆「チッいいとこなのに…はーい今行きまーす」 モブ「こちら、印鑑お願いしますねー」 おばあさんは印鑑がその場になくて結局ボールペンで名字を書いて荷物を受け取りました。 婆「あら、クール便だって。なにかしら…」 そこへ帰宅したおじいさん。 爺「ただいま〜って、

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