21世紀版桃太郎は多分こんなんだ

昔々あるところに年金暮らしの老夫婦がおりました。

いつもの日曜日。おじいさんは山へホットヨガに出かけ、おばあさんは洗濯をAIに任せて韓流ドラマを見ていました。

ピンポーン
モブ「すみませーん宅配便でーす」
婆「チッいいとこなのに…はーい今行きまーす」
モブ「こちら、印鑑お願いしますねー」

おばあさんは印鑑がその場になくて結局ボールペンで名字を書いて荷物を受け取りました。

婆「あら、クール便だって。なにかしら…」

そこへ帰宅したおじいさん。

爺「ただいま〜って、お、どしたのそれ」
婆「おかえりなさい。今届いた荷物なんだけど何か知らない?」
爺「いや、心当たりないなぁ。送り主はわからないのか?」
婆「書いてないのよ〜。とりあえず開けてみる?」
爺「うーん、開けて高額請求されると面倒だな。そういう詐欺最近多いらしいじゃんか。」
婆「でもいざとなったらクーリングオフでもすればいいじゃない」
爺「するって言ったってどこでするんだ?そういうの調べて言ってんのか?」
婆「…」
爺「ごめんよハニー、つい熱くなっちまった。愛してるよ。」
婆「貴方…///」
爺「わからないものには手を出さないほうがいいよ。業者に電話をかけて大人しく送り返そう。」
婆「そうね。」

こうして桃太郎は宅配便で本社(?)に送り返された。

この1ヶ月後、鬼たちの乱暴で地球が滅亡したのはまた別の話…

さあみなさん。この寓話から学べることはなんでしょうか。どうして地球は滅亡したのでしょうか?

もちろん、一番悪いのは鬼です。間違いない。しかし、もし老夫婦にクーリング・オフの知識があれば、また違った未来が待っていたかもしれません。

消費者が権利を全うできる社会を願って。

2021/06/05

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