二律背反を超えたプラットフォーマーたち

私が所属している企業は、大阪のグランフロントに本社を構える100名規模の旅行会社です。

以前GPTWジャパンが選出する働きがいのある会社としても、中規模部門で32位に選出されています。

当社では、各従業員が一貫して組織の理念や方針を狂信的に遵守しており、
業務レベルにおいても意思疎通がしやすい環境が作られています。
当然、各従業員が同じベクトルを向き、組織として達成したい目的へと一体感を持ち営利活動をおこなっています。

そんな当社には、コアバリューという行動指針が存在します。
組織の文化, DNA形成に大切な役割を果たしていると感じるので、一個ずつ深掘りしていこうと思います。

『できない理由ではなく、できる方法を考える』

このコアバリューは、できない理由をみつけて逃避することは簡単である一方、できる方法を思考し、実行に移すことはストレスを伴うが、より高いパフォーマンスを創出できる前提の元存在します。

ゼロサムとウィンウィンという相反する言葉があります。
できない理由を探すと、結果としてゼロサムになってしまう場面でも、できる方法を考えるとウィンウィンにできる可能性があります。

マッキンゼーやBGCを経験された経営コンサルタントの名和さんの著書の中にも、

イノベーションはいつでも二律背反を超えた先にある。

というお言葉がありました。
できる方法を考えることでその確率を高められることは言うまでもありません。

これまでのマイケルポーターが提唱していた理論においては、選択と集中が差別化戦略として提唱されていましたが、例えばユニクロは低価格高品質を実現してグローバルでの競争力を保持しています。

昨今のデジタライゼーションにより我々消費者の期待もより大きくなっています。

GAFAやBATHといったプラットフォーマーは新しい競争原理の勝者だと考えています。彼らが提供しているサービスは付加価値が高い上に低価格です。Amazonのサービスを利用している方は気付いていると認識しています。

二律背反を超え、競争覇者となった要因は無数に考えられますが、ビッグデータやAIをCXに活用し、規模と個別最適の両方を実現した彼らの現在はできる方法の思考を止めなかった賜物でしょう。



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