全員が納得できる報酬体系は存在しない。皆自分が1番可愛い。

こんにちは。たっちです。

私は現在大阪にある旅行会社にて、マーケティング事業のリードを担当しています。
また、昨今ティール組織の書籍が並んでいるかと思いますが、現職にてティール組織を取り入れ、自身の正義に基づき、自身で自身の報酬を申告するといった経験もしてきました。

私が現在勤めている企業の前代表が、
以前おっしゃっていた事があります。

「メンバー全員が納得のいく報酬体系など存在しない」

当社もこれまで幾つかの報酬制度を取り入れてきましたが、
結果として、報酬体系に満足できずに退職される方もいらっしゃいました。

自己奉仕バイアスという言葉があるように、
人間みな自分のことが世界で1番可愛いのです。

自分の行動, 成果に対しては、人一倍大きな評価を付与したがります。

上手くいかなかった場合には、私たちは自己奉仕バイアスが働き、外的要因から言い訳を考え、自分を擁護します。
〇〇さんがあーしてくれなかった、会社のこーゆう組織体系が良くなかった…など。

一方で、他人の失敗となれば、私たちは外的要因による失敗とは考えず、その人の能力によるものだと、内在的な側面から評価をしがちです。

やはり、皆自分のことが世界で1番なのです。

マズローの欲求五段階説についても、上のレイヤーに上がれば上がるほど、利他主義で思考し、行動できるようになっていくと私は考えています。
自己実現欲求がある程度満たされ、本物の利他主義者になれるとするのであれば、本気で自分<周囲で動ける人は希少性が非常に高い存在です。
社会, 人 のためにと言っている方も大部分はベクトルが自分に向いているという落ちだと思っています。

また、人によって正義, 価値観は異なるので、何を評価指標とするかによっても、その報酬体系を良とするのか悪とするのかは変わってきます。
成果主義の人もいればプロセス主義の人もいます。

13期を闘い続けた前代表が出した結論は、
絶対的な報酬体系は存在しないということでした。
ユートピアでしかないのです。

ただ、そうは言っても、
どの報酬体系とすべきか意思決定するまでのプロセスは民主主義的考え方を取り入れると、不平不満が出にくくなると考えます。

当社では、どのメンバーがいつでも、誰に対しても質問, リクエスト, 提案 ができるという風土を持ち、各メンバーが狂信的にそれを実行することで組織内の心理的安全性を担保しています。

なので、報酬体系が変わる際も、納得できないメンバーは声を上げることができます。サイボーズさんとかでも質問主義と回答責任みたいのがあったかと思いますが、全く同じです。

自分の提案がエゴ起点でも、会社にとってより効果的なのであればそれが採用されるのです。

そして、一度組織として意思決定がなされたのであれば、皆がその判断を受け入れ、マインドを変化させていく。

報酬体系をどのようにすべきか、各社で議論がなされると思いますが、
前代表のこの言葉を思い出すと、私個人は客観的に見つめれるようになります。


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