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フィンランドの学び直しの多さ・女性の自立

世界経済フォーラムが世界男女格差指数で、フィンランドは第2位、日本は120位。

フィンランドは男女平等が進んでいると言われています。どんなところから来ているのでしょうか。
女性の参政権(投票だけでなく、出馬する権利)が世界で初めに認められたのはフィンランドです。そして今は共働きが当たり前。育休は男女ともにとることが多い。などなど。
特に印象的なのは、離婚率が高く、50/50という子供を交互に世話をする制度があることでした。子供が離婚した親の家に一定期間行き来します。

■フィンランドの男女平等

男尊女卑の問題には歴史的背景、政治、社会保障制度など様々な問題が絡んでいるため、明確には断言できませんが、女性の社会進出には女性の精神的自立も大切だなとフィンランド人の女性を見ていて思います。
女性は生理・出産のホルモン関係で精神的に不安定になることもあるので、男性のように強くなって無敵にならないといけないというわけではないですが、自分で自分の幸せとは何かについてわかっている必要があるなと思います。男女平等ということは女だからと特別扱いされることがないということでもあります。フィンランド人とデートをした日本人が驚くのが、男性がデートをリードして、プランをしてなどということがあまりないことです。男性らしくエスコートしたり、気を使ったりも少ないそう。良い意味でお互い飾らないので、お互いでデートをプランしていくという共同作業です。

■人と比べない女性が多い

フィンランドの女性はとてもさっぱりしています。もちろん彼女たちの母国語でなく、英語で話しているからそう見えるかもしれません。
ただ、誰々と比較してということや自分はまだなど自分を卑下する言葉を使うことが少ないように思います。それはフィンランドだけではく、ほかのヨーロッパからの同級生にも言えることのように思います。大学教授の会議に出た時も女性の人数、ズバスバと切り込む女性の教授の発言の占める割合にも驚きました。

■学び直しがしやすい環境

また大学院にお母さんが多いです。子育てがひと段落して働きながら、自分の夢を実現するためにもう一度大学院に通う、専業主婦だったけどもう一度学び直したいと思い大学院に通う、など理由はさまざま。職場でも当たり前になっているので、70%に給料と勤務時間を減らしてなど柔軟な対応をしてくれるそう。
グループワークをしてても、子供の送り迎えがあるからと時間を調整するのが当たり前。みんなも、そっかーと普通の様子。私も慣れてきてむしろ自分から聞くようになりました。リカレント教育、生涯学習を国としても、アアルト大学としても押し出していることも大きく働いています。まだまだ日本ではハードルが高いことですが、そういった男女問わず学び直しの挑戦ができる環境が整っていくと、やりたいことや学びたいことを追いかけて、生き生きと活躍できる場所が増えるのではないかなと思います。

専門家ではないので偉そうなことは言えませんが、世界経済フォーラムが発表した世界男女格差指数で第2位のフィンランドに暮らして思ったことです。


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