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『こんとあき』

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林明子さく

ものがたり

こんは、あかちゃんを まっていました。
こんは、おばあちゃんに あかちゃんのおもりを
たのまれて、さきゅうのまちから きたのです。

「こん」は、きつねのぬいぐるみです。

待ちくたびれたこんは、
ちょっと眠ってしまいます。

オルゴールの音でびっくりして目を覚ますと
ベッドの上にあかちゃんが、眠っています。

赤ちゃんのは「あき」という名前でした。

一緒に遊びながら、あきは成長していきます。

ところが、ぬいぐるみのこんは、
だんだん古くなり、
そして、腕がほころびてしまいました。

こんは、
「さきゅうの町に帰って、おばあちゃんに直してもらってくる」

と、出かけようとしたので、

あきも一緒に行くことにしました。

狐のぬいぐるみのこんと、
あきの冒険が始まります。

途中で、電車のドアでこんのしっぽが挟まったり、
砂丘では、犬に咥えられて連れて行かれてしまったりと、
トラブルが次から次へと起こります。

はたして、こんとあきはおばあちゃんの家に
たどり着くことはできるのでしょうか。

ブックレビュー

4歳の娘にちょうどよかった絵本でした。

ワクワク、ドキドキの冒険が
とっても気に入ったようです。

駅で、お弁当を買うとき
電車が発車するのと、
こんが、お弁当を買って帰れないかも?!となったとき、
娘は、手で顔を覆い、
ドキドキしている様子でした。

そして、砂丘でも
犬がこんをくわえてどこかに行ったとき、
あきが、
「ひとりぼっちになっちゃう!」と
心配していました。

完全に絵本の世界に感情移入していました。

だんだんと、
声が小さくなる部分を文字が小さく書いてあるので、
読み聞かせのときに、
自分も小さな声で読んで見たり、
こんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」を
いろんな抑揚で表現したのも良かったのかもしれません。

娘は最後のハッピーエンドに
ホッとしていたようで、
こんが綺麗になって、
嬉しそうでした。


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