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家族の介護をしている皆さんへ

NHK番組「街録」で、涙が止まらなかった。
たぶん、高齢者や重い病の家族を世話=介護した人は同じ思いだろう。

その女性(当時 保険会社勤め)は、女性が40代の頃 母親(70代!?)が痴呆症。
毎日1時間(2時間?)かけて母親に三度の食事を作りに行っていた。
それを20年近く続けてきたという。
彼女が女性特有の体調変化の頃と同時に、母親が寝たきり。
彼女が心身ともに崩れ始めた時に、とうとう母親を施設へ。
送り出した その日は良かった。
しかし、翌朝 空になった母親の部屋・ベッドを見て、

涙が止まらない・・・。
もう毎日 顔を見ることが出来ない。
悲しいとか寂しいとかいう涙ではないんです。
訳も分からず涙が出て止まらなかった。
とんでもないことをしてしまったのではないだろうか。
自分勝手な我儘で施設に行かせたのではなかったのだろうか。

そう思ったそうだ。

彼女と同じで、私も母を救急車が運んだ時・・・入院が長引くことを言われた翌朝、母のいなくなったベッドのある部屋を見て立ったまま 声をあげて泣いていました。涙が止まらなかった。
「明日から母が、この家にいない」。
寂しいとか悲しいとか・・・ほんと、そんな涙ではなかったですね。
当たり前と思っていた、当たり前に傍にいると思っていた母が明日からいない。
何とも言い表せない心境でした。
(令和4年の今も、ふと母が家事をしていた場所で残像のように思い出す声と姿。これは、づっと残るんだと思います。)

番組の女性は「街録」の最後に締めくくった言葉が良かった。
これは忘れないでください!

※ 人が考えて考えて出す結果というのは、
「これが一番ベスト!良い結果」しか出さない。
出した結果に、後悔などしちゃいけない。
一番大変な時だからこそ、一番考えて「これが一番誰もが幸せで、一番の方法」と思ってだすのだから後悔など必要ないです。
私は、そう思ってます。

私も思います。
どんなに廻りから避難されても考えて出す結果は「良い結果」です、確かに。
不幸な結果など誰も考えません。
家族の世話や介護で決断を迫られた時に出す結果は、介護される側・する側の一番良い=楽になる・幸せになる状態を考えて、そうだと思います。
振り返り後悔などする必要はないです。

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