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僕の私のエロ漫画歴(僕だけVer.)

内容はタイトルの通りです。
創作の話は微塵でも出てきません。
ここから先、自己責任と言う言葉を心の中央にぶっ刺して読んでいただければ幸いです。
違和感を覚えても決して抜かないでください。
僕に責めがきます。
やめて。

①エロ漫画という性癖への目覚め
僕がエロ漫画というその後の人生を左右するモノに出会ったのは中学一年生の時でした。
その当時、何となく『エロ』という存在に興味を持ちつつも、しかし一方でネットがまだ気軽に見られる時代でもなかった2000年代初頭。
僕はただひたすらに自己の中にある『エロ』というものをどう扱うべきか悩んでいました。
漫画でもちょっとエッチなのはありましたし、それこそ時代もあってか、テレビ番組でもそれなりに露出が許容されていました。
もちろん、そういった微エロなものには興奮していましたし、それはそれで今でも思い出しては興奮できるほどの熱いパトスを心に残していきました。

しかし、何かが違う。
そんな違和感がずっと心に棘として刺さり続けていました。

なんせ思春期。
シンプルに言うと、もっと生々しいものを求めていたのです。
でも前述の通り、ネット大航海時代でもなかった当時、『エロ』というものの本質に触れるにはあまりにも僕は中学生だったのです。

そんな悶々とする日々を過ごす中。
ある日、僕は何気なく両親の寝室に入りました。
なんででしょうね。
今思えば導かれていたのだと思います。
知らんけど。

さて、そんな僕の視界にとあるものが入りました。
箪笥の上。
そこから微かに覗く本の角。
僕は『エロ』には敏感だったものの、どういったものにエロが存在するかまではあまり把握していませんでした。
なので、本当に純粋に『なんであんなところに本があるんだろ?』くらいにしか思いませんでした。
高さがあったので、近くの窓枠に足を乗せながら箪笥の上に手をかけ、ひょいと箪笥の上を覗くとそこには複数の本が置かれていました。
適当に一冊とって、僕は早速目を通します。

衝撃でした。

そこには僕の知らない世界が広がっていました。
可愛い女の子があんなことやこんなことを。
しかも漫画の中で。
『漫画って、こんなにエロいもののあったんだ』
それはもう夢中になって読みました。
僕の漫画歴はそれまでジャンプ、コロコロという非常に健全な流れがあったのですが、ここで完全にもう一つのメインストームができあがりました。
もちろん、その後も全年齢向け健全漫画類にはお世話になるのですが、エロ漫画はそれと同じくらい僕にとって大切な存在となりました。

漫画は複数あったので、非常に良かったと思います。
助かりました。
家族の隙を伺いつつ、楽しみました。
父親も定期的にエロ漫画を買っていたようで、ちょくちょくラインナップは変わっていきました。
父親が気づいていたかどうかは知りませんが、僕は感謝しています。

この頃から、僕は家族が出かける際に「いやー、家族と一緒に出掛ける年じゃないし」とカッコつけて一人留守番することが増えました。
賢い読者の皆さんならお気づきでしょう。
そう、エロ漫画を読むためです。
もはや僕にとってエロ漫画は恋人も当然でした。
『エロ漫画をもっとじっくり楽しむために一人暮らししたいな』と思い始めたのもこの頃からです。
脳がエロ漫画基準で将来を決め始めていました。

ちなみに数あるエロ漫画の中でも、水ようかん先生の描く女の子が可愛くてとても好きでした。
そう、ペンギンクラブです。

こんな感じで僕はエロ漫画という存在、そしてそこで描かれる非現実的な営みに心を奪われ続けていきます。
そのせいか、その成果、僕は未だに動画よりも漫画で興奮を覚えます。
なんなら動画に魅力すら感じません。
たまに見ることはあるのですが、やはり何か違うのです。
完全にやらかしています。
でも後悔はありません。

②自分らしいエロ漫画を求めて
さて、前述の通り、父親の財力を頼りにエロ漫画を嗜んでいた僕ですが、さすがに父親もそれなりの年齢だったせいか、頻繁にラインナップが更新されるということはありませんでした。
ただまあ、僕自身、味がなくなった後のガムも延々と噛み続けることができるタイプの人間なので、あまり気にしてはいませんでした。

けれど、エロへの好奇心というものは不思議なもので、なぜかある日『うーん、自分だけのエロ漫画がほしい』となりました。
不思議ですね。
父親の財力依拠のエロ漫画生活に満足していたはずなのに、僕は前に進むことを選んだのです。
エロってそういうところある。

幸いにして、僕も中学三年生になった折。
そう、ぼちぼち『自分でエロ漫画買えるのでは』と世の多くの男性諸君が自身の見た目に希望を見出し始めるころだったのです。

『これはいけるな』
そう思った僕は早速トライしました。
あまり家に近い本屋ではまずいので、自宅からチャリで三十分以上離れた場所にある店をいくつか見つけ出し、購入をしようと試みました。
今でもあの時の緊張を思い出して興奮できます。
たぶん高校入試や大学入試の時よりも緊張していたと思います。

ちなみに結果は惨敗。

「君、成人してないよね?」
「あー、これはちょっと君の年齢じゃ、ね」
「免許証か何か出してくれるかな?」

地獄。
大人の正論って嫌い。

ちなみに、少しでも大人っぽく見せるために父親のコートを拝借していたのは墓場まで持っていきます。
父さんごめん。
地獄で会えたら話すよ。

けれど、僕は諦めませんでした。
街中を走り回り、可能性の高い本屋を探し続けたのです。
そんな中、僕が目をつけたのが、家からの距離がぼちぼちな個人経営の書店でした。
たまに自転車で通る店の前。
そこにはラックが置いてあったのですが、他店とは異なり、大量のエロ漫画が並べられていたのです。
田舎の本屋でエロ漫画を大量に置くと言うのはそれなりに覚悟がいると思います。
しかし、その本屋は堂々と置いていたのです。
『もしやこの店は寛容なのでは?』
そう思い、足を踏み入れました。
もちろん、家からそれほど離れていないので、誰か知り合いに見られる可能性はありました。
けれど、僕は前に進むことを選んだのです。

僕は恐る恐るペンギンクラブを手に取り、レジへと持っていきます。
そしてそのまま会計を済ませ、外に出ました。
そう、何事もなく買えたのです。
外の空気が異様に澄んでいたのを今でも覚えています。

初めて自分で買ったエロ漫画。
あまりにも嬉しくて僕はその日の夜、何度も読み返しました。

そこから毎月、好きな雑誌の発売日になると足を運びました。
確実に顔を覚えられていたと思いますし、なんなら高校に入ってからは普通に制服で買いに行っていました。
それでもお店のおばちゃんは何も追及してきませんでした。
ありがたい話ですね。

③その後。そして現在
大学に入り、一人暮らしを始めてからはさらに堂々とエロ漫画を嗜むようになります。
月に何冊も購入し、
いつでも読めるようにと、テレビラックの上に大切に置いていたのを友人に見られ、『いや、隠せよ。なんでここに置くん?』と正論を言われたのも良い思い出。
友人の正論は嫌いじゃない。

今でも僕はエロ漫画を追い続けています。
紙から電子に移行しましたが、情熱は衰えていません。
そこにはもちろん性癖と言う絶対的な存在があるのですが、それと同じくらい今ではエロ漫画の変遷を追うことに生きがいを感じています。
エロ漫画も他の創作物同様、流行り廃りがあります。
そこには消費者の性への貪欲な眼差しと、作り手の性への探求心がせめぎ合っているのです。
なので、新しいシチュエーションやバリエーションを見るたびに僕は深く感動します。
『こうきたか』と。

僕のエロ漫画歴は以上になります。
これ、誰か読むんかな? と思いながら書いたのは言うまでもありません。
ははっ。

ちなみにですが、エロ漫画界におけるギャグ漫画家のレベルは激高です。
一押しは火鳥先生という方になります。
ご興味のある方はぜひご一読ください。


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