観たぞ〜!!4th関立!!〜感想2幕編〜
前回の激長感想を踏まえて、4th関立の感想2幕編もゴリゴリ書いていきたいと思います。
1幕の感想はこちら
立海!青学!という応援が次第に柳!乾!に変わっていき、2幕がスタート。
真田とリョーマが鉢合わせた1幕ラストから続く形で2人のシーンが始まりました。てかよしんばなんて使う中3どこにいるんだよ多分真田だけ。リョーマの「青学をあまりナメない方がいーよ」これもリョーマの口から出てくるのがアツいですね。リョーマにとって青学の部員たちは倒すべきテニスでありながら共に勝利に向かって進む仲間なのです。勝利に固執する真田の眼差しと、仲間と共に勝利を目指し王者を倒しにいくリョーマの眼差しがまるで立海と青学の眼差しを表しているようでした。2幕に入り互いの目の闘志が次第に強くなっていきます。
崖っぷち、青学
ダブルスで連敗してしまい後がない青学。ここでDrive Your Dreamsがっ!!「魂が教えてくれるさ」のリョーマソロ大好き。大石のこぶしが効いた力強い歌声もいいですね。皆んなから覚悟が感じられます。
立海はかえって余裕さがありました。ここで連勝してるからS3も確実、勝利は立海のものだろうという感じ。
複雑に絡み合う青学と立海のパートがそれぞれの生徒が持つ感情のもつれを表しているようでした。
4年と2ヶ月と15日
こちらも楽しみにしていた試合の1つでした。
試合前赤也と仁王がわちゃわちゃするのかわいい。というか乾のフォームめっちゃ綺麗じゃない??めっちゃ乾だし。
博士と教授
かつて同じテニススクールに通いダブルスを組んでいた2人。ここの演出1stでは映像だったと思うので生で表すと一層心情が伝わって来ますね。
共にデータテニスを得意とする2人が知り尽くした互いを読み合いもはや心理戦のようになっている展開で乾が押されてしまいます。柳が飄々としているのに対し乾が苦しそうで観ていて辛くなりました。
そして俺は過去を凌駕する
柳にそこまで読まれてしまうのならとデータを捨ててしまった乾。見たことのない乾の姿に慌てる青学。ここも乾の名セリフが詰まっていますね。乾はあまり声を上げてぶつかりに行くタイプではないからこそひとつひとつの動作が苦しそうで一生懸命で。展開はわかっているのに手に汗握りながら観てしまいました。
「いくぞ貞治、覚悟!」
当時と同じことを言った瞬間に柳が悟るのです。乾によってこの試合の展開を操られていたと。アニメで初めに見たときに鳥肌が立ったシーンでした。
そしてやっぱりタカさんが歌う。うまいね歌。ここからの試合展開は誰もわからない、データが無いためどちらがどうなるかわからないのです。青学の皆んなが乾にエールを送るの熱いですね。特に不二の「次の僕まで回してくれ」がグッと来ました。その後のリョーマの「頑張れ乾先輩!」はもう…不二やリョーマが熱くなるなんて。その後一瞬無音の中ラリーが繰り広げられます。観ているとなんだか苦しみよりも…楽しそう?!「2人の心に入り込めやしない 誰も止められないのさ」データで何事も対処できる2人だからこそ、互いに戦った時の勝利の行方は2人にもわからないのです。観劇していて乾役の塩田くんは楽しそうで。柳役の梶山くんはどうなんだと観ていましたが、観劇を重ねるうちに楽しんでいる様子が観てとれました。このシーンは2人が試合にのめり込んでいるのが観ていて気持ち良いです。
緊迫のS2
エース切原と天才不二。こちらも痛々しい展開が待ち受けているため辛くなってしまいます。しっかし不二のフォームも綺麗だな。キレがある。強そう。不二周助って感じ。互いに譲らぬ展開で不二は手塚との会話を思い出すのです…
やはり勝ちに執着出来なかった不二。そして手塚も同じ人種だと思っていた不二。しかし手塚vs跡部戦で肘を痛めてまで戦い抜く姿を見て違いを実感してしまう…苦しい…こうして色々考えているうちに赤也に隙を突かれ頭にボールを当てられてしまうのです。観てられねぇよ…でも青学の勝利のためには後に引けない…負けるわけにはいかないという闘志が少しずつ見えるのが素敵なシーンでもあるなと思います。
天才、バイバイ
赤也の襲撃が始まります。この歌も気づけば口ずさんでる。「冷静なフリした天使、バイバイ」この歌詞がまさに不二周助のピンチを表していますよね。不二はこれまでの試合では比較的冷静に展開を進めてきた。故に今回の絶体絶命な状況でありながらも錯乱している状態、まさしく冷静なフリの天使なのです。よく舞台演出で死や死に近くなったときに用いられる表現方法として十字架のように持ち上げられる表現がありますがそれをやられていて。死なないものの絶体絶命感が現れる演出だったなと思います。曲も次第にストリングスが効いてきてネオクラシカル風味になっているので、なおさら天使と悪魔の対比がよく感じ取られます。
眠っていた天才の力
頭にダメージを受け視力を一時的に失いながらも天才はここで折れるほど伊達じゃありませんでした。感情のテニスをするのです。何としてでもここで勝手リョーマに繋げる、そして全国に繋げるという強い意志を感じる歌でした。なんか12代目へのバトンを何としてでも繋ぐんだ…!という意志にも思えました。あとダンスやっぱしなやかだね。可憐。
勝ちへの執着
立海に憧れを抱き入学した赤也。しかしそれを三強の手により打ち砕かれ、さらに自分より歳下であるリョーマの出現により自分の弱さを目の当たりにしてしまう赤也。立海の勝利はもちろんですが、彼の中には三強を、彼自身を超えるという思いがずっとあり、それが勝ちへの執着となっているのです。
互いに勝ちへの執着を心に灯した時に歌う今回のテーマソング(で合ってるのか?)。未来をそれぞれが描くのです。フィナーレを飾れという立海に対し、まだまだ早いぜと返す青学。観る度に11代目の最後に歌詞を勝手に重ねちゃいました。まだまだ早いよ全国制覇してくれよ…
限界を超える
限界を超えたいと心に誓った赤也が無我の境地に辿り着く…先輩たちの技を繰り広げていく姿はリョーマさながら。これは超個人的意見ですが立海を舞台にしたテニスの王子様があったのなら主人公は赤也だと思っています。そして真田が「立海の優勝はお前の手で決めろ」と、立海の未来を見据えた発言をするのです。違うかもしれないけど少なくとも私はそう思っています。
そんな赤也に対して不二も、そして青学も熱くなります。皆んなが叫ぶように不二にエールを送るの良いですね。中学生にしてそれだけ熱くなれるものがあるって素敵。
皇帝vsスーパールーキー
ついにS1です。互いにここを取らないと関東制覇が叶わない状況。いつものように余裕も感じられるリョーマとそれをわかっている青学の皆んなからのエール。反して幸村との誓いを思い出し実は焦りや不安で押しつぶされそうな真田。幸村との歌でその心をなんとか振り払い鎮めているような風に受け取れました。
ついに幕開け
コートに入ると全ての雑念を捨てられる真田。皇帝と呼ばれるだけあって焦りや不安などをもテニスの場では吹き飛ばせるのです。原作を読みながら配信の映像を見ていたのですが、リョーマの「全国にはアンタみたいな化物ゴロゴロいるんでしょ?」の時の顔がリョーマそのものでした。良い顔をしてるよ…伊達にこれまでの試合勝ち続けてきてない、そしてここまでリョーマをやり遂げてないなって感じ。
そこからの無我の境地〜〜もはや今牧リョーマに怖いものなど無い…
無我の境地の副産物
無我の境地を操るのは良いが、体力の消耗が激しくそれが一気に来てしまうという難点が。やはり真田は甘くなかった…真田のフォームも綺麗ですね。体格も良いので一振り一振りに重みがあるなと思いました。立海による風林火山ソングがリョーマを追い詰めます。真田はここで王者立海の誇りを取り戻そうとしているのだから…
まだまだだね!
誰もがリョーマの身を案じる中、青学レギュラー陣のみは更なるリョーマの可能性をわかっていた…そこで言われる「まだまだだね!」うちのルーキーはこんなもんじゃないけど?と他校に見せつけているのです。これぞ青学の温かさ。ここで笑っている余裕の今牧リョーマ、見応えあったなぁ…そしてリョーマソロ。I will winって曲なのかな?サムライファイターか。あれだけ動いた後によくこのしなやかなダンスを…リョーマってやつは本当…という気持ちで観ていました。まだまだだねっていう今牧リョーマの顔大好き。リョーマが完全憑依してる。
侍を見た
リョーマの可能性を目の当たりにした真田はリョーマの影に侍を見ます。そこから流れるように高架下のシーン。この場面は回想として出てくることが多いですがそれほどリョーマにとって挫折と奮起の時となったのでしょう。手塚のテニスの強さが現れるような歌のうまさ。流石だ。
そしてリョーマソロ。赤也の「あと一球で決まる、あと一球で決める」が沁みます。リョーマと真田の強さを知る赤也だからこそ息を飲む展開を扇動すべくパートがあったように思えます。
そうして無我の境地になりながら「勝つまで負けない」と力強く歌うリョーマ。
しかし無我の境地を自在に使いこなせる真田は甘くない…そこからTo Be No.1の青学、立海バージョンが交差します。ここでようやく両校が「フィナーレを始めよう」と歌うのです。リョーマの勝利が見えてきたと青学の皆んなが感じ始めたからかもしれません。次第に力強くなる歌声に勝手にそう感じていました。
関東制覇
こうして青学は関東大会制覇を果たします。今牧リョーマが胴上げされて良かったよ…
大石が本当に泣いていて…そりゃそうだよな、関東大会を優勝した感動はもちろんだけど、ここまでやり遂げてきた原くんなりの想いがこもっているのでしょう。
王者の座を譲った立海は立海の立場なりに苦しいものがあるでしょう。真田が部員を集めて円陣を組みチャレンジャーとして挑む決意をした際、回を重ねる毎に速川くんの声が涙ぐんだものになっていたような気がします。
メダル授与
優勝校にメダルが授与されるオリジナルの展開がありました。優勝はもちろんだけど、これまで4thシーズンを引っ張ってきた彼らに対する労いですね。手塚も帰ってきて大石からトロフィーを、不二からメダルをもらいます。こうして完全体になった青学は全国大会に挑むのです。
最後に嬉しそうにメダルを掲げる皆んな…彼らで全国制覇まで観たかった気持ちと素敵に送り出せてもらえて良かったという気持ちが自分の中で存在しました。でも彼らの最後に立ち会えて良かったです。
青学11代目
鳥は初めて見たものを親鳥だと思うと言いますが、私にとっての親鳥は青学11代目です。テニミュに興味を持ち始めたのもかなり遅い方で、彼らの活躍は関東立海公演でしか生で感じられませんでしたが、これまでの軌跡はかけがえのないものだったのだろうと思える公演でした。
以前も書きましたが、青学11代目の物語は幕を閉じても、12代目に繋がっていくわけですし、何より「青春学園中等部男子テニス部」の物語はずっと続いているのです。青学だけでなく、これまで戦った学校、これから出会う学校も同じです。卒業は悲しいけど、物語は続くという希望をももたらし、出演されている皆様がバトンを確実に繋いできたからこそ20年も続くコンテンツになったのでしょう…
思いを馳せすぎた故に
思いを馳せすぎた故に個人の感想も忘れないうちに書きたいので近いうちにしたためます。
なんか備忘録とかっていうより場面解説みたいになりましたが、何ヶ月後、何年か後に観たことが、その場面が思い出せればそれで良いやと思います。とにかく、皆さんお疲れ様でした。大千穐楽、ドリライまで突っ走れ〜!!
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