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コンサータ錠18mg日記         6月22日①

あらすじ
最近、長い別居生活ののちに このたび卒婚をしたごぼう(わたし)。
ごぼうには小学生になる子どもがいます。
子どもが学校の授業を受けられなくなって、病院に調べてもらいに行ったことで発達のかたよりがわかりました。ちょうど同じ頃、子どもとそっくりなごぼうも病院で調べてもらうと同じかたよりがあることがわかりました。
はげしく落ちこみおいおい泣くごぼうと、それを見てあきれている子ども。
発達のかたよりがある母と子。しかし夫はいない!どうする?どうなる?な
親子成長日記です。

タイトル通り、今日から

コンサータ錠18mg

を飲みはじめましたので、そのことについて書きます。

6月22日 
昨日処方された、というか、いよいよ脳内のぐるぐる思考が
ほとほと嫌になって(←わかる人はわかるよね。)医師に 
専用の薬があるなら使いたいと伝えた。

通っている病院は、薬の処方は基本行わない方針。
そこから、コンサータを処方するには 患者カードがいるので
つきましては それを作成するにあたり いろいろの紙に
いろいろの事を書いてくださいまし。つきましては一枚目の紙これこれ
、二枚目はこれこれと言われ、
わたし(ごぼう)は、それを書きはじめた。
まああるわあるわ、ふりかえるわふりかえるわの幼少期からの
エピソードにつぐエピソードの数々。
それも、うまくいかなかったことばかりで編まれた花束。
幼児期。小学校に入ってから。中高。その後。
そこを部分部分思い出しながらっていうか、病院に通いはじめる前、
数年前 発達の検査を受けた他所にまず電話して、そこから提携の現在の病院につなげてもらって、そこいら辺から頭の中に思い浮かぶのは 今まで生きてきて うまくいかなかった事のすべてだった。
要所要所の当時意味がわからなかったことのほとんどに 
発達の特徴がなしりつけられていた。そのことに今頃気がつくのだった。
そして、要所要所にもどっていって、わたしは泣くのだった。
だからこの数か月は ほんとうにしんどかった。
横になって眠りつづけたり、起きあがれなかったりした。
友だちが、おかずもっていったろか。いうてきてな。
と言ってくれたのがうれしかった。
そして家族が何度もおかずを持ってきてくれた。
何もできないことが呪わしく、かなしかった。
今までは、さあと思ったら よし仕事。と必ず立ち上がることができたのに、今回は さあと思っても立ち上がれなかった。
こころが全然立ち上がれなくて体も立ち上がれなかった。
立ち上がれないことが受け入れられないので そのことがわかりそうな情報を探した。そしてああと思ったのは、

意識は もう治ったと、つっぱしって行こうとするけど 
無意識の声を聞くことが大切。
声を聞いてあげると言い分を聞いてくれたと大人しくなるけれど、
無視をつづけると体を使って反抗する。
その反抗は、身体か精神をこわすということ。
身体が丈夫な人は鬱という形をとる。
長きにわたって無理をしてきて体が休みたいと言っている。
治らないのは、わるいところをゆっくりなおしたいと回復をおそくしている。そしてゆっくりいろんなところを修復している。
治らないことにも意味がある。


こういう考えかただった。
治らないんじゃなくて、治したくないんだという考えかた。

わたしは治したくないんやな。
これで ちょっと楽になった。

そんなことで幼児期。小学校に入ってから。中高。その後。
そこを部分部分思い出しながらっていうか、ここまで書いたように この数か月 頭の中でずっと繰り広げられていた過去のそれら、だから それらは一回目じゃないから、
まだましと言えばましなのかもしれないけど、それでもまあだんだんと
もしかしたら若干慣れ、開き直ってきたのかもしれない感じで、
幼児期。小学校に入ってから。中高。その後。その時期の象徴的なエピソードの欄には、ああたしかに。と思いだされるエピソードを書いて、
これならいけますか。と その作業はどこかパズルをはめこんでいくようでもある。

それらの紙を仕上げてお薬屋に持っていき、お薬屋及び病院は自宅から
だいぶ離れていて、わたしはその事をよかったと思う。
お薬屋を処方してもらっている間にモスバーガーに行って、
何々バーガーと飲みものと枝豆かなんかのセットを頼んで食べる。
お茶だけにしよう。少し経済的にしようとか全然思わない、こんな日に。なんの記念かわからないけど。

このお薬は、必ず朝に飲んでください。
吐き気がしたり、頭痛がしたり食欲がなくなったりする事があります。体重があんまり減ったり、副作用がつらかったら医師に伝えてください。間食をとるなどしておぎなってください。と薬屋の人が言う。

その時点では、飲んでいないから副作用はわからない。ただただ積年の脳内のぐるぐる思考を止められるものがあるのなら。踊りを止めたいのに止められない赤い靴をはいた女の子。ただそれだけなのだった。

そうして電車に乗って、途中で役所に寄って、病院で書いてもらった医療費が無料になる届け出の紙を渡し、そしてまた今後病院で書いてもらうことになるであろう紙をもらって家に帰る。

2話目
コンサータ錠18mg日記         6月22日②|ごぼう (note.com)

3話目
コンサータ錠18mg日記         6月22日④|ごぼう (note.com)



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