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この気持ちの名前。

現在、6月14日の15:21です!
こんにちは!!今は数学の授業中です!
今回は早くも創作を書きます!!笑

タイトル:この気持ちの名前。

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先生と生徒の恋。

楪 将司(ゆずりは まさし)💙
・星彩(せいさい)高等学校の世界史教師、27歳
・イケメン教師で有名だが、自覚ないしモテなくてもいいと思ってる
・いつもだるそうにしている
・サッカー部顧問(インターハイ常連校)

如月 雅(きさらぎ みやび)🩷
・星彩高等学校2年生
・明るい性格でいつも誰かに囲まれている。
・他の生徒同様、楪先生をかっこいいと思っている
・バドミントン部に所属している

高橋 孔(たかはし こう)💚
・雅の幼馴染で、将司と同じ大学だった。27歳。
・今は愛してやまない彼女と同棲している
・今は美容師をしている
・明るくて頭が良くてイケメン
※今回は出てきません



全国的にサッカーで有名なうちの高校、星彩高等学校は、なぜサッカーで有名なのか。うちは公立だし、有名なサッカー選手の出身校というわけでもない。ではなぜなのか疑問になる。だが、その答えはただ一つに決まる。
顧問がかっこいいから。
そう、ここの高校のサッカー部の顧問である楪先生は、教師とは思えないくらいイケメンで、一人暮らしの彼女なしという、成人を迎える高校生にとっては好都合でしかない世界史教師なのである。
この高校に入る女子高生にとって、いかに世界史の授業が楪先生になるか、いかに楪先生との関わりを作るかが三年間を楽しむカギとなる。
うちの高校は当然のこと、近隣の高校ですら楪先生のイケメンっぷりは有名で、わざわざ大会のときに楪先生と会うためにサッカー部のマネージャーになる人ですらいる。教師の「イケメンレベル」を超えすぎて、なぜ俳優にならなかったのか、度々議論されている。
これは、そんな教師がある生徒を通して少しずつ変わるかもしれない日常を書いたものである。

ーーーこの物語はフィクションですーーー

「ゆずくんだぁ〜!!!」
その声が聞こえ、ほぼ反射でそちらを見る。見た先には、思った通りの人がいた。世界史の楪先生だ。コツコツと、足音を立ててこちらに向かってきている。私は今、世界史の補習に来ている。それは、この間の小テストで腹痛により赤点となってしまったからだ。今やれば絶対高得点なのに、、、。そう思いながらも、ただひたすらに先生を待っていた。世界史は楪先生担当なので、先生に会いたくてわざと赤点を取る人もいる。私も先生のことはかっこいいと思うけど、みんなみたいにガチ恋じゃない。まぁ、言い聞かせているだけかもしれないが。
先生が教室に入ってきて、大歓声が上がり、早速補習を始める。みんな真面目にやっているように見えて先生のことしか見ていないのだろう。問題プリントが配られて、先生が見回りをしながらプリントを進める。みんなが一斉に先生を呼んで教えてもらっている。私もわからないところがあったけど、みんなが先生を引っ張りだこにするので私のところには来る暇もないだろうから、その問題を飛ばしてプリントを進める。先生が私の横を通りかかったときも、私は先生を呼ばなかった。
通り過ぎてもらっても良かったのに。
「ここ、わかんない?」
上から響く声に驚いて、自然と体が固まった。みんなが毎日聞きたがっている声がこんなに近くで聞こえる。突然冷静になって、こういうところがモテるんだろうなぁなんて思う。私がぼーっとしていると楪先生は淡々と説明を続けていた。説明なんて聞ける暇はなかった。話しかけられただけでこんなにドキドキすることってあるのだろうか。ドキドキっていうか、ドンドンと胸が早鐘を打っている。

そこからその補習の内容は全く頭に入ってこなかった。正直なところ、楪先生をかっこいいと思ってしまっていた。「多分今、周りの人と同じことしてる、、、先生の声をもう一回聞きたい。先生と話したい」私の心は正直だ。しかも私は行動に移せるはず。

補習が終わったあと、私は先生にさっき分からなかった問題をもう一度聞きに行こうと先生の元へ向かった。
「楪先生、さっきの問題のところもう一度教えてください」
楪先生はゆっくりとパソコンから顔を上げてこっちを見た。
「ん〜?真面目ちゃん、覚えてないの?」
真面目ちゃんて。補習出てる時点で真面目じゃないよ。まぁ今日の補習の中では一番真面目だったか。
「、、、、、そんなに真面目じゃないですよ」
そこで楪先生は少し笑って話を進めた。
「そうか?俺には真面目にしか見えん」
「私にはちゃんと如月っていう名前があるんですよ」
「知ってるよ、職員会でよく名前出るから」
「え、、、え?なんでですか?」
「ん?真面目にやってて文武両道できてるから」
「、、、よかったです。あ、それよりさっきの問題、、、」
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイム鳴ったな」
「さっきの問題は、、、」
「明日でいい?なんか今日はもうめんどくさくなったわ」
「、、、放課後ですか?」
「うん」
明日の放課後、、、は一応なんもない、、、、か、、、
まさか二人きりなのかな、、それはちょっと心が持たない気がする、、、、
いやいやいやいや、別のドキドキしてるとかじゃないしね!?私はそこまで軽い女じゃない!!
というか、教師なのに教えることめんどくさくなることある?どうせこんな無駄話なんてしてたから!
「わかりました、ここに来ればいいんですね」
「ありがと、忘れずに来るんだよ」
「忘れるなんてそんなことしません」
「お〜さすが雅ちゃん」
「しっ、、、下の名前も知ってたんですか、、、」
「まぁね〜ちゃんと授業受けてくれるからさ」
「んじゃあまた明日ね〜」
「え、、、ちょ、、、、」
来たときと同じようにスタスタと過ぎ去っていく楪先生を見て、私の心が動き出したのは、私の思い込みか、それとも、、、、、

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