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週刊YSD House 第10号: 鎌倉花火大会、人混みと格安SIM、東急ストアのお惣菜と鎌倉ビール

鎌倉花火大会

 妻の花火大会に行きたい欲が爆発寸前になっていたので、色々と探していたら鎌倉で5年ぶりの花火大会をやるということで見に行きました。夏休み前の平日開催ということでしたがかなりの人出が予想されたので、1時間半前には鎌倉駅に着き、歩いて海辺の会場まで向かうことにしました。事前の情報では、海辺にも屋台があるということでしたが、そちらはかなりの混雑が予想されるため、駅をでてすぐの東急ストアの出店で焼きそばと唐揚げとイカ焼きを購入しました(この判断が大正解でした)。ビーチでは飲酒できないため行く途中で鎌倉ビールも購入して、歩きながら渇いた喉にビールを流し込みました。これが夏の醍醐味でバイブスも満タンです。
 和田塚駅近くの公民館で焼き鳥とフランクフルトも買って、打ち上げの50分ほど前に会場の由比ヶ浜に着きました。すでにかなりの人が海辺にシートを広げて花火を心待ちにしています。帰りの大混雑が予想されるため、僕達は人の群れのなるべく後方にシートを広げて、鎌倉の美しい夕焼けを見ながら食事を楽しみました。

屋台飯を食べながら花火を待つ

 開始時刻になると僕たちの後方にもかなりの人だかりができていましたが、ある程度他のシートとも余裕スペースがあったため、それほどストレスがない状態です。鎌倉市長が能登半島地震被災者への思いを述べられた後、花火が次々と打ち上がりました。久しぶりに花火大会に行きましたが、結果として最高の体験でした。職人によって爆発のタイミングが計算され尽くした花火は非常に美しく夜空を彩り、会場からは歓声が何度も上がっていました。湘南らしく、サザンの曲に合わせながらの花火も夏らしくてめちゃくちゃ良かったです。

花火が夏の鎌倉を彩る
大迫力の花火に歓声が上がる

 問題は帰りです。子どもも連れて行ってたので、混雑を避けるため、途中で切り上げて帰ろうと妻に提案しましたが、花火大会は最後の花火が一番盛り上がるという言葉に負け、最後まで見てしまいました。フィナーレの素晴らしい花火が打ち上がったあと、余韻に浸る間もなくシートを片付けると、みんな考えることは同じで、海側から人の波が押し寄せてきました。梨泰院の事件みたいな将棋倒しにならないように願いました。みんなさすがに冷静で、押されたりすることもなく海辺の階段をクリアしました。

帰りの大混雑

 大行列でそのまま歩いていくと、鎌倉駅周辺は身動きが取れないほど混雑していました。高台に立って誘導している警察官の声も、何を言ってるかまるで分かりません。 なんとか駅が見えるところまで行くと、入場規制がされており、上り方向と下り方向で列を分けているみたいでした。僕たちは上り方向なので、上りの列の方に向きを変えましたがいっこうに進む気配がありません。夏の蒸し暑さに加え、人混みが密集しているせいで、周囲はかなりの熱気に包まれていました。抱っこ紐の息子がぐっすり寝ているのが唯一の救いです。 絶望感に打ちひしがれる中、下り方向に目をやると、人混みの後方に空間があり、空いているのがわかりました。このまま上り方向で並んでいても埒が明かないため、いったん下りの電車に乗り、上り方向に乗り換えるのはどうかという妻の機転の効いたアドバイスで、下り方向に並びました(これが功を奏しました)。一旦列を離れた際に道路の端で倒れている人がいて、救急車も出動していました。この時点で花火大会終了から1時間半が経過していました。 全く進む気配のない上り方向とは違い、下り方向の列はみるみるうちに進んで改札内に入れました。改札内は外とは対照的に、めちゃくちゃ空いており、なんと上りと下りで何も分かれておらず、どちらにも行ける状態で愕然としました。なんの迷いもなく上り方向の電車に乗り、無事に帰れました。電車内もかなり空いており、明らかに入場規制の程度が厳しすぎると思いました。
 入場規制をしないと駅構内や電車がパンパンになるため危険なのは理解できますが、上りと下りを分けずに一纏めに規制したほうが、もう少し混雑状況を緩和できると思います。帰りの交通整理は改善の余地があると思いますが、とても素晴らしい花火大会でした。来年行く人は、下り方向の列に並ぶか、上りの1駅先の北鎌倉駅まで歩くか、周辺のホテルに宿泊することをおすすめします。当日の様子がYouTubeに上がっていたので貼っておきます。

人混みと格安SIM

 あらかじめ予想はしていたが、鎌倉花火大会ではネットがほとんど繋がりませんでした。僕は格安SIMの中でも老舗と言われており、利用者も多いiij mioを使っていて、普段はそれほど通信速度に不満はありませんでしたが、この花火大会でははっきり言って全く使い物になりませんでした。
 格安SIMはMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)が提供しているSIMカードのことです。MVNOは自社で通信インフラを所有せず、MNO(Mobile Network Operator:移動体通信事業者)といわれる大手キャリア(NTTドコモ、KDDI、softbank、楽天)から通信帯域を借りて、営業しています。MNOは自社サービスを契約してくれる利用者に優先して通信帯域を確保しており、MVNOの利用者はMNOから借りた範囲でしか通信帯域を利用できません。普段生活している分には、昼時に少し通信速度が低下するぐらいですが、人が多く集まるイベント会場などでは、最寄りの基地局へのアクセスが集中して通信速度が極端に低下してしまいます。
 僕たちは花火会場でもしはぐれてしまった場合に備えて、あらかじめ合流場所を決めておきました。花火大会が終わった帰り際に、みんな一斉にネットはアクセスするため、全く通信できず、電車の時刻を調べようと思っても調べられませんでした。なんとかホームに辿り着き、疲れたのでグリーン車を予約しようとしても、ネットに繋がらないためできません。周囲の人で予約できている人もいたので、おそらくMNOのSIMカードを使っている人たちでしょうか。10年近くiij mioのSIMカードを使ってきましたが、MNOのSIMカードに変えるべきか真剣に悩んでいます。
 ちなみにMNOの中では、ドコモならahamo、KDDIならpovo、softbankならLINEMOのサービスが、MNOの通信帯域を利用でき、なおかつ実店舗を持たない分安価に提供されているため、この辺りで検討したいです。

東急ストアのお惣菜と鎌倉ビール

 鎌倉駅東口をでてすぐに東急ストア鎌倉店がある。鎌倉花火大会の時には店前で焼きそばや唐揚げなど定番のお惣菜が並んでいる。海沿い方向にいくにつれ屋台が増えていくが、後に買おうとしていると人が大行列をなしているので、早めに買っておく方が吉です。ここで買った焼きそばと唐揚げとピリ辛のイカ焼きで充分美味しいです。近くのパブでは鎌倉ビールが売ってました。浜辺では飲酒が禁じられているので、浜辺で花火を見る人はそれまでに飲酒を済ませておく必要があります。少し行儀が悪いですが、日本では公共の場での飲酒が禁止せれていないので、路上で飲んじゃいましょう。夏のビールは最高です。美味すぎて写真撮るの忘れました。

あとがき

 今週号は全編鎌倉花火大会ネタで書いてみました。久しく花火大会など行ってませんでしたが(記憶では子供の頃の福知山花火が最後か)、日本の夏を感じることができて大満足でした。
 日本の花火は江戸時代に起源を持ち、慰霊や悪霊退散の意味で打ち上げられていたため、現在も鎮魂の意味で打ち上げられるものが多いそうです。鎮魂といえばお盆で、日本の花火大会が夏に多いのはそのせいです。今回の花火大会の冒頭では、鎌倉市長が能登半島地震で亡くなられた方へ、鎮魂の思いを語られていました。
 僕たちが当たり前だと思っている、綺麗な球形に広がる花火や、爆発した花火が途中で色を変える(これを変わり玉という)花火は、日本の花火独自で、職人の技術の高さがなせる技だそうです。
 とても大きな音をあげながら夜空を彩る大迫力の花火を見ていると、何故かとても切ない気持ちになります。日本人の繊細な情緒を表現する花火職人の凄さを感じた1日でした。今年の夏は亡くなられた大切な方を思い出しながら、花火鑑賞をしてみてはどうでしょうか。ではまた。

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