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『ミドルリーダーのマインドセット(古舘良純著)』《読書記録#3.5》

つい先日、古舘先生の『研究主任のマインドセット』を読みました。

その感想は以前別記事にまとめています。

本の出た順番的には
2023年 ミドルリーダーのマインドセット
2024年 研究主任のマインドセット
なのですが、私は2024年3月に初版の研究主任のマインドセットを読み、その勢いのまま、Amazonでミドルリーダーの方も購入してしまった、という訳です。

そして、中身を読み始める前に、とても感銘を受けたのが、次の前書きの部分です。

・・・我々ミドル世代はどう仕事術を身につけ、働くべきでしょうか。
やわらかくも芯のある働き方、受け流しながらも耐え抜けるしなやかな仕事術とはどうあるべきでしょうか。

「ミドルリーダーのマインドセット」の前書きより

私は、この文を見たときに『竹』を想像しました。

強い風が吹こうともしなやかにしなって、それでいて折れることのない竹がまさにこの言葉のイメージにぴったりとはまりました。

よく、式の前後に話をするのですが、「竹」が折れないのは『節』があるからだと。
式は、その節となる節目だと。

まさに、我々ミドル世代は竹のようなしなやかな働き方を求められているのだと思います。

・・・と読み進めていて、間違いに気がつきました。

どうも古舘先生の頭にあったのは『柳の木』のようです。

どちらにせよ、この「芯のある」や「しなやか」という部分が私の中でビビッときたのです。

まさに私が、学校で心がけているマインドセットに近いものがありました。

いつの間にか、中堅やミドルと呼ばれる年齢になった私ですが、学校現場で、男性の少し年上の方と一緒に働いたことはほとんどありません。

初任校では、年で言えばいくつかしか違わない方がいましたが、圧倒的に力が違いすぎて、その方がまぶしすぎて、「真似をしたい」とかではなく少し遠い「憧れ」に近い存在でした。

2校目では、5年間いて結局年上の男性の方と一緒に働くことは一度もありませんでした。
そうこうしているうちに後輩ができ、30を過ぎ中堅と呼ばれる年齢になりました。

現在の3校目でも少し上の男性はいません。

そんなこともあって、私は先輩の背中というものに飢えていたのだと思います。

だから、Voicyで古舘先生や坂本先生、渡辺先生の放送を聴いていたのだと思います。

そして、本を読みながら考えたことがもう一つあります。

それは、普段から古舘先生の声を聴いているおかげで、まるでオーディオブックのように本の内容が頭に入ってくるのです。

そこに古舘先生がいて、語りかけてくれるかのように読み進めていくことができました。

私は、このマインドセットシリーズ2冊を読んで決意したことがあります。

それは、先ほど現在の学校に少し上の方はいないと書きましたが、逆に少し下の男性はたくさんいます。

その方々に、少しでもよい影響を与えられるような存在になりたいと改めて思いました。

それができてはじめてミドル「リーダー」なのだと思います。

この本はそんなことを考えさせてくれる本でした。


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