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私とDE&I(Diversity, Equity & Inclusion)の活動について

私は以前、会社の中でD&I(Diversity&Inclusion)活動の日本の代表を本職と兼務でやっていたことがあります。
数年間活動しまして、一応ある程度の理解の促進・カルチャーとしての浸透、制度導入などを終えて人事部門にバトンを渡しました。

当社には、私の知る限りでも、過去からもある程度女性のManagement(役員レベル)の人たちはいたものの、お子さんがいる方はいらっしゃらず、当時は部下持ちの管理職レベルでもワーキングマザーはほぼいませんでした。シンガポール勤務を経験していた私は、そこに大きな問題意識をもっていましたし、元々、前職で20代の頃にDiversityに関連する仕事をたまたま兼務でしたことがあり、特に思い入れのある分野であったため、打診があった際に引き受けた次第です。
私自身、人前で話をすることに苦手意識が大きかったので、前面にたってリーダーシップをとるという経験は自分にプラスになると思ったことも引き受けたもう一つの理由です。


近年D&Iではなく「DE&I」という考え方が主流になってきて、先日当社でもGlobalで正式に「DE&I」に変更するというアナウンスがありました。

Diversity, Equity, InclusionのEquityとは、Equalityではないところがポイントです。例えばMojorityとMinority双方に同じ機会を平等に与えたとしても、現状差があるので、差はそのまま残ってしまって縮まらない。であれば、現状の差を理解した上で、Outcome(得られる結果)が公正になるように配慮した機会を与えるべきだという考え方です。

私はこの考え方を知った時に、非常に納得感がありました。特に女性の活躍推進を考える際に、「女性だからといって配慮や特別扱いをするのはどうか」という意見が、女性側からも時折聞かれることはあります。確かに、そのような配慮がなくても、苦労を乗り越えて成功を収めてきた女性は一定程度いらっしゃいますが、それで日本社会が変わるかというと、数十年大きくは変わっていないです。その間に世界との格差は広がっています。

今はこのような活動に私が直接携わっているわけではありませんが、女性の後輩たちが今後の展望をきちんと描ける、キャリアアップに挑戦してみたいと思ってもらえるような会社にすべく、何らか貢献していければと思っています。
ちなみに、当社においては、私が活動を引き受けた当初と比較すると、女性営業職・管理職も増えていますし、Gender gapの問題のみならず、幅広い分野にてDE&Iの推進や社員のエンゲージメント向上を目指しています。

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