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モラハラを悪化させていませんか?


モラハラを受けていた頃
被害者である私は
ずっと我慢していました。

常にストレスと不満の生活。


『なんでそんな言い方するの?』
『なんで家事を協力しないの?』
『なんで共感してくれないの?』
『なんでお酒ばかり飲むの?』


なんで?なんで?なんで?


被害者である私は
無意識に
自分の中で
被害者(私)VS 加害者(夫)
として日々接していました。


結局、我慢の結婚生活を重ね
心が壊れ別居→離婚をしました。



そして
離婚して数年経った頃
私はあることに気がつきました。


それは私の両親の関係を
見た時でした。


私の父はモラハラで
我慢する母を
幼少期の頃からずっと見てきました。


お母さんは我慢してかわいそう。
必死に働いてお金でいつも苦労している。
助けてあげないと。


大人になるまで
ずっとそう思っていました。


でも、いつからか
違和感を感じてきたんです。


【父はそんなに悪い人だったのか?】


なぜそんなことを思ったのか?
それは
父に対する母の態度を
自分が離婚して
客観的に見るようになってからでした。


父に対する母の態度が
明らかにそっけないし
笑顔もない。


もちろん、何十年も溜まっている
憎しみは今さら変わることはないでしょう。


でも、冷静に考えたら
幼少期の頃から
母が父に笑って話している姿が
思い出せないんです。
いつも、母から愚痴を聞いていた私は
母は我慢して可哀想だな。と
思っていたけど
父が穏やかな時も
母は笑顔じゃなかったんです。


父は仕事から帰って
ずっと1人でお酒を飲んでいました。


母から父の愚痴は聞いていたけど
父は1人で何も言わず
お酒を飲んでいました。



人見知りで
内向的な父は言葉を掛けるのが
苦手な人です。
母に『ありがとう。』という言葉も
聞いたことがありません。
でも、仕事もせずにいたのか?
というと
給料は安かったかもしれませんが
毎日働いて家にお金を入れてくれました。


そのお陰で
私も毎日ご飯が当たり前に食べられて
学校へも行くことが出来ていました。


母からすれば
夫が働いて家族を養うのは当たり前。
安い給料だから共働きをしなくてはいけない。
それなのに毎日お酒を飲んで
偉そうだし自分のことを労わってもくれない。


と不満ばかりだったと思います。
それが態度に出ていたのは
子どもの私から見ても明らかでした。


これを父はどう感じていたでしょう?


一家の大黒柱なんだから
働くのは当たり前でしょ。
共働きなんだから
私のことを労わらない夫はダメね・・。

きっと父は
自分を常に否定されていると
感じていたかもしれません。


父と母は2人とも
お互いを否定し
感謝することをしていませんでした。


仕事してお金を入れること。
家事・子育てをすること。
夫なら当たり前。
妻なら当たり前。


本当にそうでしょうか?
この当たり前は
自分の基準であって
相手に
『やるのは当然でしょ?』
という態度で
接していなかったか?


もし、お互いが
【当たり前】という基準でいたら
相手の背景に
仕事の辛さや
子育ての辛さ・家事の辛さがあっても
それを汲み取ることまでは
なかなか出来ないと思います。


私は両親の姿を見て
気づかされました。
私が当たり前だと思っていた事も
当たり前ではなかったかもしれない。


もちろん、モラハラは
モラハラをする人間が悪いと思います。
でも、モラハラが加速しているとしたら
自分の中に
【当たり前】という価値観が
あるのかもしれません。


当たり前から生まれた憎しみは
お互いのズレを大きく生じさせます。
そして相手に期待する分
思い通りにならないと
そこに不満や否定が生まれます。


私は自分の両親を見て
それを痛感しました。
それと同時に私にそれを
教えてくれたのだと思うと
気づけた私は両親に感謝しています。


もし、今あなたが
相手に不満やストレスを感じていたら
自分の中の【当たり前】
相手に押しつけて
感謝するポイントを見失っていないか?
もう一度見てみると
何か気づくことがあるかもしれません。


今回も最後まで読んで頂き
ありがとうございました^^


モラハラ夫に悩むママの為の寄り添い心理カウンセラー
渡辺めぐみ




















































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