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これに色気を感じる自分て……

アートが好き。
特に西洋絵画は、年に何度か展覧会に行くくらいには好きだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ?
ええ、好きですよ。

【レオナルド・ダ・ヴィンチの「解剖手稿A」 人体の秘密にメスを入れた天才のデッサン】
本書は解剖の研究に関する手稿で、オリジナルはイギリスの王立図書館に所蔵されているそう。

解剖学?
まったくの門外漢ですよ。

でもね、なぜか惹かれてしまった。
最初は図書館で借りたのだけれど、手元に置いておきたくなって後日お買い上げ。

解剖がテーマなので、素描は人体……しかも死体。
骨やら筋肉やら腱ばかりだ。
絵に添えられた解説を読んでもチンプンカンプンだし。
面白いかと問われたら、それほどでもないと答えるだろう。
グロさ炸裂ではないものの、見る人によっては気持ち悪いと感じるかもしれない。

それでも手元に置いておきたいと思うのは、やっぱりその精緻な素描に目を奪われたから。

冷徹なまでの美しさ。
ため息が出た。

特に、手首から先を描いた部分は何度も眺めてしまう。
匂い立つような色気さえ感じるのは自分だけ?
変態? 私は変態なのか?

ダ・ヴィンチ本人は探究者の目で淡々と冷静に描いただろうが、後の世でこれを見て美しいと感激してそんな自分を変態なのかと焦る人間が現れる、だなんて想像もしなかっただろうね。

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読んでいただきありがとうございました。



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