All Four(2)
はじめに
今回は、ジョン・ダナハーのSelf Mastery: Solo BJJ Training Drills(注1) から「Sit out 」「Rolling」「Inside Leg Stand up」「Sit Back」という4つのソロドリルを取り上げて、これについて解説したいと思う。
注1)Self Mastery: Solo BJJ Training Drillsについては、入手方法も含めて次の記事を参照して欲しい。
本稿で扱う4つのソロドリルは、いずれも「亀」ないし「タックルを切られた状態」からの脱出法の基礎となるmovementに当たる。
「亀」からの脱出法となるテクニックについては、以前基礎的なものを選んで記事にまとめた。
ある程度予想はしていたが、記事の売り上げはこれまでと比べるとあまり芳しくなかった(購入して下さった読者の皆さんに対しては、ここで改めて感謝の念を申し上げたい)。
BJJ fanaticsにおいて、「亀」からの脱出法を扱った教則が2つしかない事実に鑑みると、やはり今のBJJにおいて、「亀」ポジションにまつわる知識についてのニーズが(洋の東西を問わず)あまり存在していないという事なのだろうと思う。
その意味で、今回紹介するソロドリルも、これを「亀」からの脱出法に限定して捉えてしまうと、読者の方々にとってはあまり有用性のない情報になるかもしれない。
ただ、「テイクダウン」にタックルを使用している人にとっては、「タックルを切られた状態」というのは「亀」ポジションに(一時的にではあっても)閉じ込められる事を意味するので、「タックルを切られた時にそこからどうすべきか?」という参考例として、本稿の内容はヒントになる箇所があるかもしれない(と、願っている)。
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