夏休みの帰省先、いわゆる田舎のおじいちゃんおばあちゃんちが無かった私は、よく両親に神奈川の海に連れて行ってもらった。
東北がルーツの父に似た白い肌と、海の遊び方を知らないもやしっこの私が浮いていたのか、真っ黒に日焼けをした少年が朝陽のような桜貝をくれた。恋心が芽生えた瞬間だった。
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