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万年筆使用を前提で最高のB5ノートを探す旅【紙沼】

万年筆使用を前提として、最高のB5ノートを探していこうと思います。
B5ノートは、A5やA4に対して選択肢が少ない……!
それでも、B5ノートにこだわりたいと思います。

条件

探すうえでの条件は以下の通り

  1. サイズはB5

  2. 万年筆筆記に適した紙質

  3. 1冊単位で買えること(必要以上にたくさん在庫を持ちたくない、今あるノートがなくなりそうになったら次のノートを一冊だけ買うスタイルでいきたい)

  4. リングノートは除外(綴じノートが好き)

一言レビュー

というわけで、ざっくり短文で使ってみたノートをレビューしていきます。

KOKUYO キャンパスノート

可もなく不可もなく……という感じ。
というか、ノートの基準線。

中字以下の万年筆ならよっぽど裏抜けしないと思う。ただ、BとかBBとかCとかふでまんは無理。

書き心地はちょっと引っかかる感じかな。とはいえ、これより上の筆記用紙を知らなければ全然満足できる。万年筆にもっと向かないノートはあるしね……。

コスパと入手性を考えるなら、最高の選択肢だと思う。
大量に在庫してたからというのもあるけど、長年愛用してたわけだし……。

しかし、万年筆筆記に適したと称する高品質な用紙を使用したノートを知ってしまうと、どうしても不満は出てくる。

アピカ プレミアムCDノート

書き心地は比較的満足。紙の表面がつるつるしていて、ペン先の滑りがよい。

ただ、その反面、裏抜けしやすいのが個人的にはネック。
ふでまん(色彩雫入り)とかで書くと、うっすら抜けてくる。
インクフローのいい細字とかでも抜ける。
書き間違えた文字を線を引いて訂正しようとしても抜ける。

青い文字は色彩雫・紺碧@HongdianのBentPointニブ、ブルーブラックはモンブランミッドナイトブルー@149EF
写真ではわかりにくいけど、紺碧の「す」と「と」が裏抜けしてる。文字を消そうとしてぐりぐりやったところも抜けてる。

書き心地も、表紙も、満足で、コスパも許容範囲だけど、裏抜けだけは許容範囲外。

うーん、惜しい。

LIFE シュプフェルノート

かの有名なLIFEノーブルノートの薄いバージョンです。紙はノーブルノートと同じらしいということで、個人的にはいろんなノートをとりあえずは使ってみたいので、薄いバージョンのシュプフェルをえらびました。

万年筆で書いた感想ですが、書き心地もよいし、裏抜けも今のところ見当たらないです。

表紙をめくってすぐインデックスページがあるのもよいと思います(プレミアムCDノートにもあるけど)。バレットジャーナルは導入してませんが、要素の一部を導入しているので、インデックスがあるのは便利だと思います。

しかし、問題が2点(3点?)あり、そこがひっかかかってます。

まず、紙の品質はともかく装丁の品質がよくないかな?という疑惑があります。

そのうち写真は載せますが、インデックスページの切り残しが別のページに残ってしまっています。まだこのページまで書いてないのでわかりませんが、これは邪魔です。あと、同じページに謎の黒い何か(インクのカス?)が付着していました。

ページの真ん中にインデックスページの切り残りのようなものが……。


黒い何かが付着している。ちなみにこれは指で擦って少し除去した状態

たまたま不良品を引いただけかもしれません。まあ500円ばっかしのために返品とかの手間をかけるのも面倒なのでそのまま使います。

さっき500円ばっかしと言っておいて難ですが、一冊のノートに500円はわりと高いです。

割と高いのに、品質にバラつきがあるとなると、なかなか買いにくいかなと思います。ノートなんて数限りなく買ってきているけど、不良品の可能性があるノートにあたったの、初めてですからね。

次に、表紙です。
きわめて個人的な話になりますが、ノートの表紙に使用期間を書いているのですが、この表紙には使用期間を書くスペースがないんですよね。

カッコいい表紙だけど……

ほかのノートみたいに、タイトルとかを記入するスペースを用意してほしかったなと思います。

最後に、紙の色。
クリーム色よりは真っ白のほうがいいかなと。
慣れの問題もあるとは思うので、一冊使い切ってみてどうかなって感じです。

紙自体は悪くないと思うんだけど、リピートはしないかな?というのが個人的な感想です。

PAPERIDEASノート ソフトカバー(ドット方眼)

見た目はすごいいい。見た目は。

パッと見ロイヒトトゥルムっぽいけどそれよりは安いというノート。

実際に使ってみると、正直ビミョーという感じ。裏抜けしそうな部分もあるし、万年筆インクで書いたところがかなり滲む……。

一方で、書き心地はかなり快適。
純粋な書き心地なら、ここでリストアップしたノートでもかなり上位に入ります。ただし、書いた端から筆跡は滲んでいきます……。

インデックスとページ数が最初から記入されているのは良いです。
一方でドット方眼が隅っこまで詰まってないのはちょっとマイナス。まあ、実用上問題はないんだけど……。

栞がついていたり、分厚いけど、どのページを開いてもわりかし平坦になるのも良いと思います。

滲みと裏抜け以外、かなり点数は高いです。
それだけに、すごく残念。

万年筆以外での筆記なら、これがベストかもしれませんね。
ページ数と作りの割に安いし。

満寿屋・MONOKAKIノート

かっこいい表紙、そして表紙の質感も良好  

お値段こそ、かなり張るものの、これはかなりいい感じです。

表紙の質感もすごく良くて、いかにも「高いノート」「良いノート」っていう感じです。

さらに紙質も大変良いです。

筆記感としては、グラフィーロのようなツルツルぬるぬるっていう感じではなく、ほんのわずかな抵抗感があるけど引っかかるというほどでは全然ないです。紙に書いている、というフィードバックはあるけど、それが引っかかってる、抵抗がある、という感じではない絶妙なフィーリングです。

手持ちの万年筆だと特に、モンブラン149EFニブ@モンブランミッドナイトブルーとの相性が最高に良いと感じます。

さらに驚くのは、LIFEのシュプフェルノートやグラフィーロだと紙の上についたインクがなかなか乾かなかったりするんですけど、monokakiはすぐに乾きます。びっくりです。インクフローがいい紙、ノートってなかなかインクが乾かなかったりするんですが、インクフローも良くてかつ、インクの乾きが早い。しかも、裏抜けしないし滲まない。その上軽い!

1ページあたりの紙が薄いのに、裏抜けしないなんてどうなってるんだろと思うぐらいです。

これは今までの中でベストかもしれません(毎回言ってない?それ……)。

難点としては値段と方眼がないことでしょうか。
LIFEのシュプフェルノートすら高いと思うのに、monokakiはその何倍もの値段がします。ヤバいです。まあページ数も多いんですけどね。

サイズのバリュエーションはいろいろありますが、罫線は無地か9mm横罫のみとなっていて、そこがうーんっていうポイントです。

無地でいいならこれが至高かも?

番外編・B5はない(もしくはその他の条件を満たせない)ノートについて

ちょっと番外編ということで、B5サイズを用意していないノートについて書きます。

まあB5をあきらめるかもしれないし……。

グラフィーロ

A4の方眼を買いました。

紙の性能としては、正直最高です。

ずっとこれで書いていたくなる、最高の紙質だと思います。万年筆で書く上では。

じゃあ何が問題なのか。

  1. B5がない

  2. 4mm方眼とかいう微妙すぎるサイズ

  3. ノートの端っこまで方眼が詰まってない

この3つの欠点が致命的です。

正直、A4のグラフィーロを裁断機に掛けてB5サイズに切ってやろうかとすら思います。
そうやって使いたくなるぐらい、紙質は最高です。
グラフィーロのためにB5サイズをあきらめようかとすら思うほど、紙質は最高です(大切なことなのでry)

サイズは置いといて、方眼罫のサイズが4mm方眼とかいう意味不明なサイズになっています。
何故4mmとかいう中途半端な数字にしたのか?

そして、ほかの方眼ノートは、端っこまで方眼が詰まっています。もちろん、サイズ的な事情で途中でぶった切られているわけですが……。

グラフィーロは、なんか中途半端に余白があります。
何故こんなところに余白を?

値段が高いのは我慢できるぐらい紙質は最高なのですが、実際に書き物をするノートとして考えると、どうにも仕様がイマイチなのです。

神戸派計画さんには

  1. B5サイズ

  2. 5mm方眼

  3. 端っこまで方眼を詰める

この仕様で出してほしいところです。この仕様でもし出たら、その時点でノートの探求は終了とします。高くてもリピートします。

ミドリMDノート

トラベラーズノートレギュラーサイズのキットに最初から入っている無地のノートなので、正確に言うと、MDノートではないのですが、用紙は一緒なので、以下同じようなものとして扱います。

筆記感は良いです。裏抜けとかもなく、大変良い紙だと思います。
グラフィーロほど圧倒的に良いわけではないですが、個人的にはかなり高評価です。

グラフィーロのところで出た、方眼のサイズなどの問題もしっかりクリアしてます。

じゃあ何が問題なのか。

B5ノートがない

グラフィーロみたいにB5判でたら、その時点で終了ってほど圧倒的ではないですが、B5判出たら少なくとも一回は使ってみたいところです。

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